遠くに行きたい。
みなさんこんばんは。新学期が始まりもうすぐ一か月。生活には慣れてきたでしょうか?
私は、疲れました。いろんなことに。毎日、毎日同じことを繰り返していると、最初はいいものの、どんどんつまらなくなっていってしまいます。
学校に行ったら楽しいけれど、行くまでがしんどい。
バイトに行けばやる気はでるものの、行くまでがつらい。
そんなことを感じる人は少なくないのではないでしょうか。
煩悩の多い私は自分自身に嫌気がさして、行きました。山寺へ。
山寺には、大仏殿のある奥の院まで1,015段ある石階段があります。「一段一段踏みしめていくごとに一つずつ煩悩が消え悪縁を払うことができる」と言われるそうです。
睡眠欲や食欲などの欲にまみれた煩悩だらけの私にぴったり。
電車に揺られながら山寺へ。
もちろん電車の中ではスマートフォンをいじっていました。
最近、就活でスマートフォンから手をはなせない私にとってつらい出来事が起こります。
圏外…。
欲まみれなのだと山寺につく前から思い知らされました。
山寺につくと電波も戻っていましたが、スマートフォンを使うことなく紙地図を見ながら頂上を目指します。
サクラも咲いていてとてもきれいでした。
一歩一歩、踏みしめて歩いていくと、歩くことに精一杯になってきて余計なことが考えられなくなりました。
途中には、松尾芭蕉の句がありました。
「静けさや岩にしみいる蝉の声」
まさに、いろんな音が吸収されているんじゃないかと思うくらい静かで、欲も吸収されていくようにも思えました。
ラストスパートになると階段も急になってきました。
少し息切れしながらも頂上に到着。
そこから見えた景色は、とてもきれいでした。
川があるところに道ができ、街ができる。
そんなことが感じられる昔ながらの街並みが広がっていて感動しました。
帰りの階段は行きよりも急に感じられ、下についたときに膝がガクガクになりました。
運動しなくちゃなと新たな目標も見つけられました。
往復で2030段も歩いたのでさすがにおなかがすき、ご飯をおいしく食べられました。
おいしくご飯が食べられるのは幸せですね。
なんだかんだおなかがすいたり疲れて眠くなったりと、煩悩はぬぐい切れませんでしたが、とてもすっきりした気持ちで仙台に戻ってくることができました。
これから学校生活がもっと忙しくなるので、頑張ります。
みなさんも心を落ち着けすがすがしい気持ちになるために遠くに行きたくなったらぜひ、山寺に行ってみてください!
Write・Photo:たかみー