~仙台の若手演劇集団『劇団 短距離男道ミサイル』に突撃取材!!~
みなさんこんにちは!
最近は、気温の変化も激しく体調も崩しやすい時期ですね。
学生は夏休み前のテストも控えているでしょうから、体調管理には気を付けたいですね!
今回は、夏休みの予定に是非おススメしたい、仙台の劇団の紹介です!
今まで生で演劇を観たことがない人も、この夏、新しいものに触れてみるのもいいのでは・・・?
――『劇団 短距離男道ミサイル』とは?!
2011 年 4 月、東日本大震災の混乱冷めやらぬなか「震災後の仙台、そして日本を
励ましたい、これからの復興に向け、自分たちに出来ることは何かないだろうか。」
という呼び掛けから産声をあげた演劇パフォーマンス集団。仙台・東北に根差した
作品性を大切に、ストーリー性よりも各シーンの爆発力、瞬発力で勝負していく特異
なスタイルにより生まれた作品群は、「テンションとエモーションにおいて世界レ
ベル」と評され、仙台のみならず、全国的なムーブメントを巻き起こしている。所属
メンバーは全て男性で構成され、舞台上ではほぼ裸。仙台に、東北に、日本に活
力を注入するため服を脱ぎ続ける。舞台作品の創作のほか、様々なアウトリーチ事業
にも積極的に取り組み、幼児から高校生までを対象としたプログラム実施や、文化施
設とのコラボパフォーマンスなど多岐に渡る活動を展開中。
今仙台で最も勢いのある、若手演劇パフォーマンス集団なのです!!
――今季の舞台で活躍する大学生メンバーにインタビュー!
写真左から
―松浦 良樹(よしき)さん
東北大学文学部4年。東北大学学友会演劇部所属。1994年生まれ。宮城県出身。
2013年、大学入学と同時に東北大学学友会演劇部に所属、演劇活動を始める。
俳優として学内の公演に数多く出演し、在仙劇団の活動にも積極的に参加。また、主に舞台美術スタッフとしても精力的に活動している。
―鈴木 あいれさん
大阪府吹田市出身。
2012年より、東北大学学友会演劇部にて演劇を始める。時期を同じくして劇団短距離男道ミサイルにも入団。2014年に「コメディアス」を結成、処女作「ファイナルカウントダウン」では第0回全国学生演劇祭に出場、委員会賞・観客賞を受賞する。
「カウントダウン」や「ダクト」など無機質な題材にユルいキャラクターたちがだらだらと挑むという作風を得意としている。
―武長 慧介(けいすけ)さん
1993年生、山形県出身。現在、東北大学法学部在学中。
演劇を始めたのは、大学入学後から。2014年、東北大学学友会演劇部の同期らとともに劇団コメディアスを旗揚げ。以来、中心メンバーとして活動している。短距離男道ミサイルには、2015年『R.U.R.外伝~突撃!隣の晩プルトニウム~』出演を機に入団。同作では、“家族”に目覚めたロボットたちの悲哀を描いた。ミサイル作品への出演は、今回が二度目となる。
―劇団に関わるようになったきっかけはなんだったのでしょうか?
武:もともと東北大学の演劇部で鈴木さんと一緒に演劇をやっていました。そこからの繋がりでミサイルの舞台に立たせてもらうことになり、ミサイルの劇団員になりました。
鈴:2012年からミサイルに関わっています。最初は俳優として舞台に立っていましたが、今は演出助手として携わっています。
松:僕も初めは、東北大学で演劇を始めました。大学に入ってから演劇を始めたのですが、一昨年に地底の森ミュージアムの「狩人登場」というイベントにミサイルの皆さんと出演しました。今回公開する作品の外伝(※1)に出演し、本編である今回の作品にも出演することになりました。
※1 前作「R.U.R外伝~突撃!隣の晩プルトニウム~」。2015年10月~2016年4月にかけて仙台、新潟、名古屋、大阪、東京の5都市ツアーで約1,000名を動員した
―演劇のおもしろさ、魅力はどのようなところにあるとお考えですか?
鈴:今の時代はTVや携帯があって、画面越しに見たい映像がいつでも観られる、音楽だって聴きたいときに好きな部分だけ再生することだってできる、そんな便利でインスタントな世の中になっている。しかし、その反面、気づかないうちに失っているものがあると思うのです。演劇を生で観るということは、映像とは違い、お客さん自身が自由に情報をキャッチできる。テレビの映像ではカメラワークによって観る視点が定められているのに対して、演劇では、どこに目線を向けているかはお客さん次第、自分で笑いたいときに笑える、泣ける、そういった楽しさがあると思います。だから僕は今の時代だからこそ、演劇だと思います!
松:確かに演劇は観るというより体験するという感じですね。お客さんも一緒になって楽しめると思います。今回の公演でも会場の入り口から、会場全体の造りを面白いものにするつもりで、今いろんなアイディアを出し合っています。
武:劇団の稽古では、大人たちと一緒に作品作りをしているのですが、その中でベテランの人から得る刺激はすごく大きいですね。いつもたくさん影響を受けます。やっぱり演劇っておもしろいなぁって思います。僕たちがここで吸収したものを、大学の後輩たちにも伝えています。
―今回の公演のみどころを教えてください!
武:歌って、踊って、笑って…とにかくはじける舞台です!近年は人工知能が人間に勝っていっていますが、その技術を動かしている側の人たちの目線の作品になっています。
鈴:この作品の最後にミサイルらしさが特に現れると思います。僕たちは東日本大震災後に、「物がなくても肉体があるじゃないか」ということで、裸の演劇をしてきました。最後はその肉体で、視覚的に何か伝わるものがあると思います!
松:最初にミサイルの舞台を観たとき、すごいバカだな~と思ったんです。ですが、実際に中に入ってやってみると、とにかく愛に溢れていたんです。すべてのことに大真面目で、色んなところで愛が溢れているんです。なので、舞台でも僕たちの愛を感じてほしいと思います。
――最後に今回の公演のパンフレットと共に、4人で記念撮影!
↑写真左から、鈴木藍礼・武長慧介・松浦良樹・編集部かっちょ
今回、劇団 短距離男道ミサイルの第18回公演で活躍する学生のみなさんにインタビューをしてみて、とにかく演劇に対する熱い思いが伝わってきました。みなさんが日々、演劇に対して真摯に向き合って努力しているからこそ伝わってくるものがあったのだと思います。同じ学生として、非常に良い刺激をいただきました。本番の舞台では、どのような世界が繰り広げられるのか、とても楽しみです!!
――気になる公演情報はこちら!
劇団 短距離男道ミサイル18発目 裸の古典シリーズ#2
「R.U.R.~Life, only life is only naked rules-生命が、ただ、生命だけが裸です-~」原作:カレル・チャペック「Rossum's Universal Robots」
脚本・総合演出:澤野正樹
世界に「ロボット」という言葉・概念を打ち立てた歴史的作品「R.U.R.」を、文字通り身体を張って、命を懸けて描く愛と鋼鉄と裸の黙示録!
5周年を迎え撃つ、劇団 短距離男道ミサイル初のSF長編作品。
~公演スケジュール~
2016年7月28日(木)~8月7日(日)
7月28日(木) 19:00
7月29日(金) 19:00
7月30日(土) 13:00 / 19:00
7月31日(日) 13:00
8月04日(木) 19:00
8月05日(金) 13:00
8月06日(土) 13:00 / 19:00
8月07日(日) 13:00
会場|ハトの家 イベント倉庫 特設仮設劇場
その他詳しい情報は下記サイトでチェック!
http://srmissile.xyz/
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writer:かっちょ