the LOW-ATUS 「GAMA ROCK FES 2015」 独占インタビューpart2 | COLORweb学生編集部

the LOW-ATUS 「GAMA ROCK FES 2015」 独占インタビューpart2

the LOW-ATUS 独占インタビュー part2

 

 

 今回は、前回の「the LOW-ATUS 独占インタビュー part1」の続編である。

 お互いの印象。そしてthe LOWATUSを始めとする東北ライブハウス大作戦に関わる人たちが、どういった覚悟を持ってライブをしているかをお伺いすることができた。

 

~インタビュー~

 

Q.震災があってから、二人で活動していくにあたってお互いのことをどう思っの後、MCで会場を盛り上げつつ「金星」「自衛隊に入ろう」「イムジン河」「Redemption Song」「青空」メッセージ性の強い5曲を歌い、ステージを後にした。

ていますか?

 

細「単刀直入に言えば、宮田俊郎(TOSHI-LOW)って言う男は、命を懸ける価値がある男だと思ってる。そーいう男に出会ったことが、みんなあるかどうか知らないけど、俺は「あ、こいつのためだったら、自分を捨てられる」って思った。俺もそんな男に会ったことはなかったから。それまでは、芯の強さじゃ誰にも負けないと思ってたけど、それがさ、もっと強いやつと出会った感じ。

だから、仲良しとか友達とか、そんな感覚じゃないんだよね。」

 

 

T「3月11日があって、福島の原発が爆発して、茨城とか福島の方面に俺は行ったんだけど、あの震災の瞬間て、誰もがどうするべきかわからなかった。俺の周りの人は、どっちかっていうと俺みたいな柄の人が多いから、みんな俺が勝手に被災地に行くのを応援してくれるやつばっかりだと思ってた。そしたら、「TOSHI-LOW、行くんじゃない」「やるんじゃない」、あとは「なにやっていいかわかんないから動くんじゃない」「待っとけ」って言われた。でも俺は、福島の友達からSOSがあった。もう物流が止まって、どうしようかみたいな。俺はね、俺1人は、これ嫌な意味じゃなくて、いつ終わってもいいと腹くくってた時期があったんだよ。若い時、20歳ぐらいのときは。俺21歳で死んでもいいと思ってた。シド・ヴィシャスがその歳で亡くなったからね。だから今日この日が来たんだったら行こうって思った。でも行くことに関して、思ってたより批難が多かったり、自分が仲間だと思ってる人がそうでもなかったりしたのよ。福島に向かってる途中に、細美武士からいきなり電話がかかってきた。でもその時は、飲んだことあるくらいで、良いやつだとも思ってないし、悪いやつだとも思ってなかった。そんで、「物資どこに持っていけばいい?」って電話きて、「いやいや、お前みたいなやつが来てもどーしようもなんないから、俺に渡して。持ってくから」って感じになったのよ。そしたら「いやいや、自分で渡したい。自分で持っていきたい。」って。要は、おれがやりたいことと同じことを言ってきたわけ。なんか、直感で分かったのよ。自分が探してたものと、細美武士が探してたものってすごく似てて、自分が生きてる意味、自分の命の意味、自分の命がなにに繋がっていくかっていうことを、俺たち探してたのよ。泣いたり喚いたりぶん殴られたり、そうしながら探してきた。そのときに、「あ、こういうことで出会うんだな」って感じた。震災っていう状況は、究極だったからね。」

 

細「究極だった。割り込んで悪いんだけどさ、本当にすごかったんだよ。あのときのTOSHI-LOWは。もう、福島第一原発が爆発して、なにがどうなってるのか、誰にも本当のところはわからない状態で。しかも東電は、メルトダウンじゃないって言ってたんだから。」

 

T「ずうっと言ってたんだよ、メルトダウンじゃないって」

 

細「だから、この後もっとでけー爆発が起きるかも知れないってみんな二の足を踏んでた時に、いろんな奴が東京から西へ西へって逃げてったまさにその時に1人でトットコトットコ、福島の奥まで入っていった。俺はそれ見て、変な話だけど、こりゃ勝てねえや(笑)って思ったの。俺も一瞬二の足踏んだからね。でもそこで、勇気をもらえたし、そりゃそうするよなあって思えたんだよ。こーいう男に出会えた人生に感謝してる。じゃあなんかこの男の力になりたい、支えたいって思うじゃん。それはいまでも変わらない。俺たちの関係は、いまでもずっと変わってない。」

 

 

T「逆にお前ら学生ってシールズに対してどう思ってんの?俺と細美武士は、国会前に2人で見に行ったよ。安保嫌だし。反原発もあるし。ただ1人の市民として、日大の3年生の女の子のスピーチを聞いて、感動したよね。」

 

細「テレビの、報道のカメラの前で、自分の名前と顔、学科と学年までさらして、自分の主張をはっきりということ。」

 

T「戦争をする国にしたくない。阿部さんどう思いますかってちゃんと言ってる。そんな大学生がいるってことに関しては、俺たちビックリした。お互い涙が出た。本当に素晴らしかった。」

 

細「自分の素性すら明かさずに、ネットとかで物陰から石ころ投げてるような連中は、何万人束になっても、あの子一人に勝てないよ。あの子はだって、自分の人生かけて喋ってるんだもん。だから本当にぐっときたよ。シールズがそのまま格好いいとは思わないよ。うん、どうかなって思う部分もいっぱいある。いっぱいあるけど、自ら矢面に立って、政権に対して反旗を翻す、それは勇気のいることだよね。俺は、勇気のある人が大好きなんだよ。勇気があるってことは、素晴らしいことだ。」

 

T「みんな冷笑してさ、「そーいうやつばっかじゃねーし、へへっ」みたいなやつらがどうこういうわけ。でも、俺は簗田(ヤナ)の倍ぐらい生きてるから言えるけど、物事の価値とかってどこでわかるかっていったら、現場でしか分からないし、体験したことでしかわからない。これは本当にそうなんだよ。ネットで読んでるのは体験じゃないんだ。今日初めて来たでしょ?GAMA ROCKGAMA ROCKに来た一年目の体験ができたじゃない。それでこうやってインタビューして、そーいうことが経験値になっていくっていうことなの。それの積み重ねなわけ。だから、みんなが初めからものすごかったわけではなくて、こーいう現場で、いろんな出来事をちゃんと見ている人たちが、やっぱり当たり前だけど、その現場において、面白い価値観であったり、ちゃんとした返答ができる。どれだけ現場を知ってるかってこと。それは悪いけど、スマホじゃ分からない。行ったことも無いやつはわからない。そこで見てるだけの風景、聞こえるだけの言葉を、笑ったり批判している。それはなんの意味もない。俺らは逆に言えば、そういうやつらにどんだけ批判されても平気なの。だってそっちにはなんの根拠もないもん。」

 

 

細「びっくりするくらい、自分の目で見てみると印象からなにから全然違うもんでさ。俺たちのことだってそうだと思うし。たとえばTOSHI-LOWがひたむきに強さを追い求め続ける理由だって、誰かを威嚇したり支配したいんじゃなくて、「お前、ちょっと黙れよ」って言われた時に、「黙らねえよ」って当たり前の顔して言うためだったりすると思うんだ。ぶん殴られてもごめんなさいって言わない。そんな腹すわってるやつけっこういるんだよね。そういうやつらが集まって、この東北ライブハウス大作戦をやってるんだよ。」

 

T「だから、4年も5年も続けてられるんだよ、俺たちは。誰も、私利私欲のためにやってるんでもなんでもないんだよ。むしろ自分の問題として見てるんだ。」

 

細「それに関わる全ての人が、この東北ライブハウス大作戦に、気持ち1つで参加してるっていうのを書いといてよ。」

 

 

the LOW-ATUSさん、ありがとうございました!!

 

 

 

 今回インタビューは,私自身本当に衝撃的な経験だった。

 2人の言葉は本当にメッセージ性が強く、言葉一つ一つに重みがある。それは、自分自身がやってきていることに命をかけてきているからだ。

 東北ライブハウス大作戦で、東北の人たちに言葉を、そして歌を届けることを命をかけてやっている。だからこそ、2人の言葉は胸に響く、2人の歌は人の心を掴む。そうして2人の歌に、心を救われた方も多いと思う。

 

 TOSHI-LOWさんも言っていたが、現場でないと、2人のメッセージを聞くことはできないし、東北ライブハウス大作戦に出演しているアーティストさん達が伝えたいこと、見せたい景色というのはわからない。

 取材陣としてGAMA ROCK FESに参加した私は、スマホ越しではわからない本当に素晴らしい景色を見た。the LOW-ATUSの2人を始め、多くのアーティストのみなさんが、心から届けてくれるメッセージを受け取り、素晴らしい景色、多くの感動と喜びをいただいた。

 音楽が大好きな人、そうでなくてもこの記事を見て興味が湧いた方、なにかを感じた方は、東北ライブハウス大作戦に参加し、the LOW-ATUSを始めとする、多くのアーティストのメッセージを受けとってみてはいかがだろうか?

 

 また、こちらは細美武士さんが活躍中のthe HIATUS、MONOEYESとTOSHI-LOWさんが活躍するBRAHMANのライブ情報となります。




the HIATUS & MONOEYES
LIVE INFORMATION
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【MONOEYES】
「Cold Reaction Tour 2015」
11/24 (火) Zepp DiverCity
11/27 (金) Zepp Sapporo
12/1 (火) Zepp Fukuoka
12/2 (水) Zepp Namba
12/3 (木) Zepp Namba	
12/7 (月) Zepp Nagoya
12/9 (水) 仙台Rensa
12/16 (水) 新木場STUDIO COAST
12/17 (木) 新木場STUDIO COAST
12/20 (日) 桜坂セントラル

▶FES / EVENT
11/28 (土)「NO NUKES 2015」
12/28 (月)「RADIO CRAZY」
12/31 (木)「COUNTDOWN JAPAN 15/16」

【the HIATUS】
▶FES / EVENT
12/29 (火)「new T.W.I.M BOMB NIGHT vol.19 [2015 Final]」
12/31 (木)「COUNTDOWN JAPAN 15/16」
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【MONOEYES】
1st Album「A Mirage In The Sun」
UPCH-20397 / ¥2,592(TAX IN)
NOW ON SALE

【the HIATUS】
4th DVD/Blu-ray「Closing Night - Keeper Of The Flame Tour 2014 - 日本武道館 2014.12.22」
[2DVD] UPBH-20138/9 ¥4,860(TAX IN)
[Blu-ray+DVD] UPXH-20037 ¥5,940(TAX IN)
NOW ON SALE
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BRAHMAN
LIVE INFORMATION

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【BRAHMAN】
11/28(Sat) 豊洲 PIT 「NO NUKES 2015」
11/29(Sun) 下北沢 GARDEN 「KAKUMEI ZENYA -Shun 3rd Anniversary-」
12/6(Sun) 札幌 Zepp Sapporo 「POWER STOCK 2015 in SAPPORO」
12/19(Sat) 恵比寿 LIQUIDROOM 「The 35th Anniversary LONDON NITE X'mas Special 2015」
12/29(tue) 名古屋 DIAMOND HALL 「new T.W.I.M BOMB NIGHT vol.19 [2015 Final]」
【OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND】
12/3(Thu) 大阪 Billboad Live OSAKA
12/15(Tue) 東京 Billboad Live TOKYO
【the LOW-ATUS】
12/4(Fri) 札幌 KLUB COUNTER ACTION 

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write:ヤナ

photo:伊藤 聖人