学生ジャズオーケストラの魅力に迫る! | COLORweb学生編集部

学生ジャズオーケストラの魅力に迫る!

こんばんは!早いもので9月も第2週に入りました。もうすぐ杜の都を代表するイベント、「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」の開催が迫ってきていますね!

今回はその「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」についての記事です!


定禅寺ストリートジャズフェスティバルとは?
通称:ジャズフェス(JSF)
杜の都・仙台の秋の風物詩であり、毎年9月に開催。今年で25回目の開催となる。演奏者や観客だけでなく、企画・運営ボランティアまで、市民が一体となってフェスティバルを支えている。その年その年によって異なったテーマが設定されている。今年のテーマは「ボーダレス」すべての市民が「垣根(ボーダー)」を取り払い、一緒に音楽を楽しめるお祭りになるように、という願いがこめられている。


COLORwebではそんなジャズフェスに出演する学生オーケストラ東北大学「New Forest Jazz Orchestra」を取材してきました!このバンドは東北大学の学生が中心となって活動しています。今回はジャズフェスへ向けてのバンドの練習風景と、コンサートマスターの佐野さんへのインタビューをお届けします!


さっそく練習に潜入!
市内のスタジオの一室を借りてのバンド練習。コンサートマスターの佐野さんのリードのもと、ジャズフェスで披露する曲を細かい所まで確認しながら練習していました。

お互いに「ここはもっとこうした方が良い」と意見を言いながらの練習。一曲一曲を丁寧に仕上げていくその姿勢から、ジャズフェスに対するバンドの真摯な想いが伝わってきました。

適度な緊張感を保ちつつも決して固くなり過ぎない。和気あいあいとした空気を忘れずに、観客を楽しませることはもちろん、自分達も楽しんで演奏する。そこが、バンドの演奏がよりいっそう素敵なものになる理由なのだと感じました。







コンサートマスターの佐野さんへのインタビュー

―さっそくですがバンド名の由来を教えてください。

僕たちは歴史がそんなにあるバンドではなくて、結成してからまだ10年ぐらいしかたっていないんです。最初は「東北大学ジャズオーケストラ」という名前で活動していました。東京のバンドなどはバンド名がしっかりしている所が多いので、僕たちもバンド名を付けようということになり「杜の都仙台」ということで「New Forest Jazz Orchestra」という名前になりました。


―このバンドの魅力を教えてください

吹奏楽をやっていたりすると分かると思うんですが、ビッグバンドは人数が少なくてもドンと豪華に音が鳴る演奏出来るということが大きな魅力だと僕は思っていて、そういうことが体験できるような演奏をめざしています。是非そのあたりを聞いていただければと思います。あとはソリストにもご注目いただければと思っています。


―どういった曲を演奏していますか

主にスイングジャズを演奏しているんですけれど、ワンステージに一曲ぐらいラテン、スロースイングなどゆっくり聞ける曲も入れたりしています。


―曲選びは誰が中心となってやっていますか

中心となるのはコンサートマスターですが、皆からやりたい曲はありませんかというのをつのって、その中から人気がありそうな曲を多数決なんかで決めています(笑)


―演奏中や全体をまとめる時に気を付けていることはありますか

個人的な話になってしまいますが正しく演奏しなきゃ、やらなきゃという義務感にかられた演奏になってしまいがちなので、最近はできるだけ演奏者本人が自分から積極的に演奏してもらえるように心がけています。ミスを恐れて縮こまった演奏と、ミスがあってものびのびしている演奏とでは、聞いていて気分が全く違うので。


―先ほどの演奏や話をきいて、のびのびしている演奏と怖がっているような演奏の違いを、聞き手も感じ取ってしまうなあと感じました

けっこう露骨に素人耳にも分かるんですよ。フェスに行っている人なら一発で緊張して怖がって、縮こまって演奏しているなと感じてしまうと思います。でもそれは聞いていて楽しいものではないので、出来るだけお客さんに演奏を楽しんでいただけるように、まずは自分たちがのびのびと演奏することを心がけています。

―バンドの編成はどのようになっていますか

サックスが5人、トロンボーンが4人、トランペットが5人、リズム隊(ドラムとベース)が5人の編成ですね。


―オーケストラと聞くとクラシックをイメージしてしまいがちで、ジャズのオーケストラとはどういう感じか想像があまりつかなくて…

少し世代から外れるかもしれませんが「スウィングガールズ」という映画があって、そのおかげで僕たちの少し上の世代が吹奏楽部にざっと入部して、あれが少し近いですね。ビッグバンド…ジャズオーケストラ…吹奏楽部だと目立たなかったりするような楽器も人数が吹奏楽部と比べてだいぶ少ないので、例えばバリトンサックスであるとかテナーサックスであるとかそういった楽器が目立つことが出来るのは、演奏家としてはとっても楽しいです。特にテナーサックスはジャズでソロを取ることがとても多いので、その辺も魅力ではありますね。スウィングガールズが少し近い、だいぶ近いですね。


―ジャズフェスへの意気込みを教えてください

今のレギュラーバンドのメンバーで演奏するステージも終盤なので、まずは楽しんで…自分たちが楽しんで、お客さんにも楽しんでもらって、いいステージにできたらなと思っています。レギュラーバンドの演奏だけではなく、「スイングカーニバル」というジャズフェスの企画で、そちらのホストバンドとジャズフェス最終日のフィナーレでも演奏させていただくのでそのステージのほうも楽しんでいただければ嬉しいです。プロの方とも一緒に演奏させていただきます。


―今回ソロで演奏する楽器の見どころは

いろんな楽器の人が演奏するので一概には言えないんですけども…うーん…全員です!ソロを取る人全員にご注目ください。僕個人のおすすめはテナーサックスとトランペットです。

―今後活動していくうえでの目標を教えてください

やっぱりアマチュアですし演奏の正確性には限界があるので、その中で頑張って自分たちも楽しんでお客さんも楽しくてという演奏をすることが目標です。

―このバンドのOB、OGでプロとして活躍されている方はいらっしゃいますか

歴史が浅いのでそれほどビッグネームというわけではないのですが、大学を卒業してから東京の音大に行ってジャズプレイヤーとして勉強されている方もいます。


東北大学が中心となっているバンドですが、他大学の参加もできるそうです!FacebookやTwitterでも情報を発信しているそうなので興味のある人はチェックしてみてくださいね!

そんな東北大学「New Forest Jazz Orchestra」の皆さんも出演する今年のジャズフェスは9月12日、13日の二日間にわたって開催されます。ぜひ行ってみてくださいね!



【New Forest Jazz Orchestra】

・HP
http://tujo.web.fc2.com/

・Twitter

https://twitter.com/new_forest_jo


【machico JSFコミュニティ】

http://pages.machico.mu/j-streetjazz/2015/


Write:みっちゃん、みっきー

Photo:みっちゃん