仙台いろはvol.4~「に」し公園
仙台は美味しいもの、偉大な人物、素敵な観光地が数多く存在する都市です。
多くの人に宮城・仙台の良さをもっと知ってもらいたい、仙台の基本から応用まで、いろんなあれこれを皆に知ってもらいたい!
そうして立ち上がったのがこの企画、その名も「仙台いろは」。
宮城・仙台の魅力あるモノ・ヒト・コトをいろは順に紹介していきます。
前回の「は」>>HaTiDORI
→http://ameblo.jp/colorweblog/entry-11571642413.html に引き続き、
今回は「西(に)」公園!!!!
仙台の中では最も古い、歴史ある公園。みなさんも何度か訪れたことがある人も多いのでは。
さて、なぜこの公園ができたのか?公園内にある、あの大きなこけしは何か?
みなさんはご存じですか……?
■公園の誕生
公園のあるこの場所は、むかし伊達家の重臣だった伊達安房(だてあわ)・古内左近之助(ふるうちさこんのすけ)・大内縫殿(おおうちぬい)3人の武家屋敷がありました。
広さは約5000坪ほど。
その地が「公園」になったのは明治8年のことです。
明治政府が、多くの人が訪れ楽しむ場所=“公園”として制度化したことにより誕生しました。
「西公園」元々の名称は「桜ヶ丘公園」。
しかし、明治35年に仙台の東に位置する「榴ヶ岡公園」が出来て、“東”に対しての“西”で「西公園」として親しまれるように。
今では「桜ヶ丘公園」という方が、違和感を感じますね。
■機関車・こけし・彫刻
西公園と言えばコレ!
この蒸気機関車は15年もの長い間、東北本線や常磐線にて活躍した東北になじみ深い機関車です。
昭和45年の10月に東北本線の前線電化に伴い、その役目を終えてこの地で永久に保存されることになりました。
冬の一大イベント「光のページェント」では、キラキラの電飾をまとった蒸気機関車。
とてもキレイで見とれてしまいます。
・こけし塔
高さ7.4m 重さ8tもある「こけし塔」。
こちらは、鳴子こけしを基に山形県で鋳造(いぞう)したもので、仙台に運ばれてから3日間も掛け建立されました。
戦災復興記念塔であり、西公園のシンボル的存在でもあるこけし塔。
今後もここにあり続けてほしいです。
・彫刻
「ふたり」朝倉 響子 作
「杜に聴く」雨宮 敬子 作
それぞれ作者の想いが詰まった作品。
仙台市の「彫刻のあるまちづくり事業」によって、仙台市の公園内にはたくさんの彫刻が配置されています。
■今もここにあり続けるもの
公園ができて、133年。
戦前の公園内には、洋館の公会堂やF・L・ライトの弟子だった遠藤新が建設した、常盤木学園の校舎が点在していました。
幼い頃に訪れたことがある「仙台市天文台」も、今は錦ヶ丘にあります。
そんな中、西公園に変わらずあり続けている建物といえば……
「桜岡大神宮」そして「源吾茶屋」です。
「桜岡大神宮」は、伊達家代々に崇拝されてきた由緒ある神社。
「源吾茶屋」は、つきたてのお餅が楽しめるお食事処です。
西公園は花火大会や光のページェントといったようにイベントがある時にしか、あまり訪れる事がありません。
しかし、ゆっくり公園内を散歩することにより今まで流し見ていたものたちをじっくり観察することが出来て、少しだけ仙台の奥深さを知れた気分になります。
源吾茶屋も見たことはあるけど入ったことは無い、という方が多いのではないでしょうか?
季節はどんどん秋に近付いてきて、暑さも和らぎ過ごしやすくになってきます。
この機会にでも西公園をぐるりと一周して、3時のおやつには源吾茶屋で一服コースを実行したいと思うかーぽんでした。
参考・引用:「寄り道・草道 仙台まち歩き」p68-72
西大立目 祥子著
仙台市ホームページ
Writer:かーぽん
Photo:かーぽん