AiDEM CUP!!in仙台(後編)
こんにちはー☆先週に引き続き大学生のフットサル大会「アイデムカップ」の潜入レポートの後編をお送りしますよー!!!
前回の記事では大学生フットサル大会の模様をご紹介しましたが……みなさんの身近な友人は参加していましたか???
総勢100名で、様々な大学が参加していたため、全体の写真には沢山の人が写っています。
『まだ見てないよ~!』って方は記事をチェック↓↓
「AiDEM CUP!!in仙台(前編)」
(URL)http://ameblo.jp/colorweblog/entry-11575126964.html
「アイデムカップ」が、いかに私たち学生のための大会であるということが、お分かり頂けるかと思います♪
後編の今回は
・ブラインドサッカー体験と元ベガルタ仙台選手である千葉直樹さんのインタビューです!
それでは、なーさん・がーすー・かーぽんの合同レポートでお楽しみください。
■目を閉じて、気付けること
私達も初めて知りましたが“ブラインドサッカー”とは、障害者の方も、健常者の方もアイマスクを着用して行うサッカーのこと。略して“ブラサカ”
つまり、選手は目が見えない状態でプレーします!
しかし『何も見えない状態で一体どうやって……?』と、想像がつきません。
ドキドキしながら、私たち編集部員も体験に参加してみました!
まずは何も見えない世界を体験。アイマスクを装着すると……本当に視界は真っ暗に。
そこで、数人で輪っかの紐を持ち、四角形や垂直三角形などといった図形づくりに挑戦!
周りが見えている状態なら簡単な作業ですが、何も見えないとなるとこれが難しい。
『俺が頂点になる!』『じゃあ私とあなたで一角になって、広がろう。』『均等になってる?』
みんなで声を掛け合ったり、位置関係を確かめようと手を広げたりと試行錯誤。
アイマスクを外してみると……
見えない中で作った図形は、決してキレイと言えるものではありません。
しかし「声」を掛け合う事によって、普段の倍に「チームワーク」をとろうとする姿勢が、仲間同士にありました。
そうです。仲間もボールも見えない状態で頼りになるのは、「音」。
ブラインドサッカーでは、声だけではなく手を叩いて居場所を知らせたり、
転がるのが分かるようにボールもシャカシャカと音の鳴るものを使用しています。
またプレー中は、特にキーパーが中心となって声を掛け仲間に指示を出すそうです。
最後に、実際に音を頼りにボールを蹴ってみましたが、初めてとあってとても難しかったです。
(偶然にも千葉直樹さんと一緒のチームでドキドキ!)
しかし、ブラサカで活躍する選手は、状況が見えているかのようにボールを扱っていて驚きです。
初めは不安や疑問もありましたが、いざやってみると本当に楽しかったです!
自然と、普段よりも大きな声で、仲間と積極的にコミュニケーションをとっていました。
■ブラインドサッカーとコミュニケーション力
今回の体験の指導員であった、日本ブラインドサッカー協会の井口さん(写真左)と、仙台のブラインドサッカーチーム「コルジェ仙台FC」の伊藤選手(写真右)にお話をお伺いしました。
伊藤さんも、始めた当初はやはり怖いと思ったそうですが、全ては“慣れ”とのこと。
どんどん続けていくうちに、不安が自信に変わってきたそう。
6年経った今では、声をかけてパスを出しあったりシュートをしたり、と心からブラサカを楽しんでいるようです!
よく『コミュニケーションを大切に』と言いますが、改めて考えると具体的にはどういうことか?
それは、自分のことを相手に伝えたり、困ってる人に「声を掛ける」こと。
『ブラインドサッカーでこれを再確認して、普段の生活でも積極的にコミュニケーションをとるきっかけになれば』と、井口さんはおっしゃっていました。
私たちもブラサカ体験を通じて、コミュニケーションの大切さを改めて実感しました。
みなさんにも、ぜひこのように新たなサッカーの形を知ってほしいです!
ちなみに、ブラサカの大会は年に2回ほど開催されていて、試合は何も見えない状態であることを感じさせないほど白熱するそう。
今回の体験やお話から、実際に試合を見てみたいと思いました。
井口さん、伊藤選手ありがとうございました!
続いては……
■千葉直樹さんインタビュー
なんと今大会にゲストで参加されていた、
元ベガルタ仙台選手の千葉直樹さんにも話をお伺いすることが出来ました!
千葉さんはアイデムカップに2月、4月とゲストとして参加されており今回が3回目。
参加した感想を伺うと、『目の不自由な人の立場でサッカーをするブラインドサッカーは全国的に認知度がまだまだ低く、ブラサカの体験を設けているアイデムカップに参加することで、認知度を高めていきたい。自分たちが当たり前だと思っている“見える”ということが、目隠しをすることによって、視覚的な情報が入ってこなくなりサッカーをすることが難しくなるが、ブラサカを体験することにより目の不自由な人の気持ちを知ることも大切だと思う。』
確かにブラサカという言葉自体初めて知った私たち。
実際体験することにより目が見えるという当たり前のことがどれだけありがたいことなのか、そして「声」を出して相手に自分の存在を知らせることの重要さが実感できました。
最後に仙台の学生に向けて一言頂きました。
『アイデムは就職支援をしているので、学生にどんどん参加し利用して欲しい。フットサルに参加するだけでなく、力を借りていくことで、就職活動に活かして欲しい。』
就活は茨の道ですが、フットサルなどといった好きなスポーツを通し、ブラサカのように一味違った体験をすることで、コミュニケーション能力を高めていきたいですね。
千葉直樹さん、ありがとうございました!
ブラサカ体験後の試合は、それぞれチームの「掛け声」がより大きく活発になっていました。
この体験はフットサル好きに限らず学生であり、目が見えている私たちにとってとてもとても貴重な経験。
音だけではなく、アイマスクを付ける前の光景も頼りに出来る私たちですが、
もともと何も見えない状態からのスタートは、想像もつかないほど不安で怖いと思います。
普段の生活で困っている人を見掛けたら、この時の経験をもとに私たちに出来ることをしていきたいです。
また、声を掛ける勇気というものは、
「コミュニケーション」をとるにあたって欠かせないもの。
この勇気を得る“きっかけ”にもなった「アイデムカップ」そして「ブラインドサッカー」
に参加出来て本当に良かったです。
日本ブラインドサッカー協会
(URL)http://www.b-soccer.jp/
(Twitter)https://twitter.com/JBFA_b_soccer
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