Happy crystal heart 伽織です。
今日は、今日観てきた映画から感じたことを少し綴っていきたいと思います。
『あの星降る丘で、君とまた出会いたい。』を観てきました。
戦争から受け取った想いを、次の世代へ
前作に続く物語ということで、
とても楽しみにしていましたが、
今回もいろいろなことを考えさせられる作品でした。
前作では、日々の生活や家庭の経済状況に不満を感じていたヒロインが、
戦時中の日本へタイムスリップします。
そこで出会ったのが、特攻隊員として
生きる青年でした。
彼には夢があり、愛する人がいて、
その先に続いていく未来への想いがありました。
それでも彼は、自分たちの先に生きる人たちが明るい未来を生きられるようにと願い、戦地へ向かいます。
私は前作を観たとき、彼らは大切な人や子どもたち、そして国を守ろうとした勇敢な人たちだったのだと思う一方で、
どうしてこんなにも若い人たちが命を失わなければならなかったのだろうという、やるせない気持ちにもなりました。
戦争というものは、簡単な言葉では語れません。
けれど、その時代を生きた人たちにも、一人ひとりに夢があり、大切な人がいて、守りたい日常があったのだと思います。
そして前作でその時代を実際に体験したヒロインは、現代へ戻ったあと、大きく価値観を変えていきます。
苦しい生活の中でも自分を育ててくれた母親への感謝に気づき、戦時中に出会った彼が未来へ託した夢にも影響を受け、高校教師になります。
今回の続編で描かれていたのは、そんな彼女が、その後どのように生きていったのかという物語でした。
今度は、自分が受け取ったものを生徒たちへ
ヒロインが担任をするクラスには、
小説家になることを夢見ている生徒がいました。
けれど、その夢や個性を周囲に理解してもらえず、クラスから少し浮いた存在になり、何人かの生徒からからかわれるようになります。
そこでヒロインは、自分自身が経験した「戦争」を題材に、生徒たちに特別な授業をします。
戦争で亡くなった人たちが残した手紙。
当時を伝える映像。
そして、自分たちが生きることのできなかった未来を、次の世代へ託した人たちの想い。
ヒロインは、それらを通して生徒たちに「こうしなさい」と答えを押しつけるのではなく、自分たちで考えるきっかけを渡していたように感じました。
戦争と、学校で起こるいじめは、もちろん同じものではありません。
けれど、その根底にある
「相手にも気持ちがあることを想像する」
「自分とは違う人を否定しない」
「誰かの大切なものや夢を笑わない」
ということは、今を生きる私たちにもつながっているのではないでしょうか。
戦争という大きく重いテーマを、
過去の出来事として終わらせるのではなく、今、自分は目の前の人とどう関わっているだろう?
と考えるきっかけにしているところが、とても印象に残りました。
誰かの夢を笑わないこと
小説家になりたいという生徒は、ヒロインとの出会いや授業を通して、自分が何を書きたいのかを見つけていきます。
そして、先生から受け取ったものを小説にしたいと、自分の進む方向を見つけます。
夢というものは、最初から周囲に理解してもらえるものばかりではありません。
人と違う夢を持っていたり、人と違う感性を持っていたりすると、それをからかわれてしまうこともあります。
でも、その人にとっては、とても大切なものかもしれません。
誰かの夢を笑うのではなく、「そういう夢があるんだね」と認めること。
その小さな優しさだけでも、人は救われることがあるのではないかと思いました。
忘れることではなく、想いを抱えながら生きていくこと
そして今回、もう一つ心に残ったのがヒロインの恋愛でした。
ヒロインは、戦時中に出会った彼のことをずっと忘れられずにいました。
そんな彼女の前に現れた副担任の男性。
一緒に過ごした時間は長くありません。
けれど彼の言葉や、人を思いやるあたたかさが、戦時中に出会った彼とどこか重なっていきます。
私は観ながら、
「魂同士が呼ばれて、もう一度出会ったのかな」
そんなふうにも感じました。
生まれ変わりなのかどうかは、観る人によって感じ方が違うと思います。
でも、過去の彼から受け取った優しさや想いが、時代を越えて再びヒロインの前に現れたように、私は感じました。
ヒロインは、新しい恋へ進んだら、戦死した彼を忘れてしまうのではないかという葛藤を抱えます。
その気持ちを正直に伝え、最初はすべてを理解できなかった彼も、やがて彼女の想いを受け止めます。
そして二人は結ばれていきます。
私はここにも、大切なメッセージがあるように感じました。
新しい人生を歩き始めることは、過去の大切な人を忘れることではない。
大切な人から受け取ったものを心の中に持ちながら、それでも人は未来へ進んでいくことができる。
そんなことを伝えているように思いました。
受け取ったものは、また誰かへ渡っていく
前作では、戦時中の彼からヒロインへ、未来への想いが託されました。
そして続編では、ヒロインがその想いを生徒たちへ渡していきます。
さらに小説家を目指す生徒は、先生から受け取ったものを、今度は自分の物語として誰かに伝えようとします。
人から人へ。時代から時代へ。
優しさや願いは、こうして受け継がれていくのかもしれません。
戦争を体験していない私たちや、今の子どもたちにとって、戦争を自分のこととして考えるのは簡単ではありません。
だからこそ、映画や物語を通して、
人を傷つけることとは何なのか。
人を思いやるとはどういうことなのか。
夢を持つこと、生きること、誰かを大切にすることとは何なのか。
そんなことを考える時間には意味があるのだと思います。
重いテーマも含まれている作品ですが、観終わったあとに残ったのは、悲しさだけではありませんでした。
自分が受け取った優しさを、今度は誰かへ渡していく。
それもまた、今を生きている私たちにできることなのかもしれない。
そんなことを感じた映画でした。
そして、映画を観終わったあと、
第一弾の主題歌も改めて心に残りました。
福山雅治さんのつくる世界観が昔から好きで、以前コンサートにも行ったことがあります。
今回、物語を思い返しながら聴くと、以前とはまた違った響き方をして、何度も聴き返しています。
映画と音楽、その両方から、しばらく余韻が消えない作品になりました。


