着物の寸法① ファッションデザインの視点から | 着付け着物ふわりとまとう ものづくり

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着物も洋服も大好き♡ファッションデザイナーと着付講師の日記

洋服を作る仕事に携わってきた者として、
ファッションデザインの視点から
着物の寸法について記事にしたいと思います
きっと長くなるので、しばらくお付き合いください。



思えばファッション業界に入ってから10年です、わたくし

その間、ず~~っとサイズ、デザイン、など服を
見て、触って、着て、可不可の判断してきました
時にはこの1型で12万枚の商品を生産するという企画から
この1型は1点ものという企画までい~ろ~い~ろ、ジャッジしてきました。
その1型1型に相当な集中力で取り組みます

そのジャッジは数は20,000回を超えるでしょうか?

シーチングで1回
1stサンプルで1回
2ndサンプルで1回
本生産前に1回
本生産後に1回
1型につき5回チェックします。

既製服を買われる時に、フィッティングされる、あの作業を何回も行います

 
これはシーチングでの型を決める作業中

このカタチのボリュームやバランスはカワイイかな?と
何回検討することか~~


単純に計算しても
3カ月1シーズン500回×4=年間2000回を10年で20,000回
これに一回カタチを決めるごとにおこる、
これカワイイ??と考える回数入れたらもっと判断してしてることになるけども


この何万回と真剣に見てきた衣服と身体の関係を見続け
そこで培ってきた目が言うのです

着物の寸法って???
美しいサイズあるのでは?と
なぜ、そう思うようになったかというと

呉服屋さんに言われるがままに作った着物は
とても美しくありませんでしたガクリ
いや、プレタの着物ではなくて、誂えたらきっとキレイな着物ができるに決まってる!!
しかも呉服のプロに計ってもらったサイズだもの!
と思って楽しみにしていました
上がってきてびっくり

大きい
これが運動量?いや、おかしい、、、余ってるのよ~
余りは運動量ではない!!

せっかく仕立て代出して誂えたのに、なぜ

私たちは洋服では、本生産に入る前に3回はカタチの確認作業ありますが
呉服屋さんは一度、さらっと計るのみ。
しかも計測場所は洋服に比べると、極小

サイズやデザインの検証作業回数の多い洋服に対して、
着物はサイズへの検証作業は少ないですね。。。


これはまだ着付けを習いに鞠小路に通うよりも前のことなので
当時はこの大きい着物が私のサイズなのかな。。。。と思っていました
今から思うともったいないけども、その後も何枚か、このサイズを元に作りました
そして最近、着物のサイズが突然わかるようになったのです
これは今までは洋服では体験していたのですが
パターン引く時に一発でラインが決まり、バランスが決まることがあります
そんな感じです


着付け時間を短縮したいがために
今回、マイサイズを割り出しました
マイサイズだとほんとに着やすくなるので、時短出来ます


ほんとに長くなりそうなので、本日はここまで