最近このブログ自己矛盾がひどいなあと思っていて(自覚)、sora tob sakanaのファンブログなんだからオサカナのことだけ書けよと思うのですが、




配信で観た2/23の南端まいなさんのアコースティックライブは素晴らしかったし、(まだ3/1までは配信チケット買えるし観れるようだ)
 



前回アイドル論とかいって書き始めたのに最後また会いたい的な話で終わっててどこがアイドル論じゃ的なそしりを免れないと思ったので、もう一回書かせていただきたい。

やっぱりアイドル界はすごくて、その中だからこそsora tob sakanaが生まれて完成されていったのだなと思う。という方面から。



今までライブ行くってことがこんなに楽しいことだったとは知らなかったのですが、そもそも私の知ってたライブというのは、たとえば私の知ってたバンドの場合ですと、そうそう年中ライブやってなかったり、やってもチケット高かったり、取れなかったり、取れてもステージ遠かったり、ライブのマナーわからんかったり、、まあなかなか行きにくくて、再生装置で十分だし満足しておこう。となってしまうものだった。

それに昔はCDを買うなり借りるなりしなければ、そもそも音楽が聴けなかったから、ライブなんて行く以前にCD買うという時点でけっこう思い切った行動だったな今思えば。



しかし現代地下アイドルの場合なら、
けっこうSpotifyに曲が上がってるアイドルも多いので、Spotifyで見つけて好きになったらその足でTwitterも覗いてみれば、だいたいイベントの告知があるから、行けそうなやつを見つけてポチッとするだけですぐ見に行けてしまう。

思い立ったらチケットもすんなり取れるし、どんな感じかわからなくても行くだけ行って隅っこで地蔵していればたいてい大丈夫だし、これが地下アイドルのライブのありがたい所だ。


これはアイドルイベントというフォーマットがあって、一組30分くらいの枠で毎週のようにセッティングされている地下の日常があるおかげなのだろう。

さらに本当にすごいところは、アイドルはリアルに毎週ライブやってることで。
だから観に行く側も毎週のようにその流れが可能で。

 


sora tob sakanaの何がすごいってこの公演の数!多すぎでしょなんだこのwikiって思う


そしてSpotifyに曲を上げてるくらいのアイドルって、確固とした文化的裏付けを各々しっかり持っているんですよね。

毎回わかりやすいので引用してしまうけど前回勝手に紹介させていただいた、ブラジルさん擁するMIGMA SHELTER 


は、やってる音楽がサイケデリックトランスで、ライブやグループとしての演出もその文化を土台にしてやっている。

 



でもこのブログによれば、ブラジルさんは芸能活動をしたいのではなく、アイドルをやりたいわけでもなく、ただMIGMA SHELTERのメンバーとして踊り狂っていたいだけと書いておられるのです。



これはおそらく重要なことで、ブラジルさんはたぶんふつうに(?ふつうって何だ、ふつう以上に)優秀な学生さんなのだろうと思うけれど、そういう人がアイドル文化に、というより、MIGMA SHELTERという文化に身を投じているんだということだと思う。MIGMA SHELTERならではの文化というか固有性があってそこにコミットしてるのですよね。

 

 


そしてsora tob sakanaのファンである私ですがMIGMA SHELTERという文化には実はほぼ興味がなく(何)、サイケデリックトランスという音楽も実はそんなに好きではなく(お)、だからMIGMA SHELTERを観に行くことはこの先たぶんあまりない(かもしれないが突然感化されて狂信的に観まくり聴きまくるかもしれない)、

ということが同じくらい重要なような気がしていて、





ライムスター宇多丸さんも↑で言っていたけどとにかく今はめちゃくちゃたくさんの素晴らしいアイドル音楽があって百花繚乱状態である、例えばMIGMA SHELTERの文化や音楽が合わなくても、アイドルがまだやっていない音楽のジャンルは存在しないらしい程、いろんな花が咲き乱れていて、みんな何がしかの文化的裏付けを確固として持ってやっているんですよね(例えばくぴぽなら大阪から常にカウンターを狙うファイティングスタイルだし)。

その文化的裏付けの核になるものが音楽だと私は感じていて(衣装とかクリエイティブ的ないろんな要素の中心)、アイドルイベントの30分程度の枠でその文化を表現しあっている、それが地下アイドルの現場だと思う。



そういう状態だから、アイドルという森は今や、(外から見えるメジャーアイドルという森の姿は華やかで騒々しく中は暗いみたいな感じかもしれないが)高い木が生い茂る下に、木漏れ日で芽を出し根付いた若木や巨木に絡みつく蔦、暗くても大丈夫な低木や見たこともない形のキノコなどなど、ものすごい多種多様で、しかもその全てが生き生きと激しく存在を主張していて、足元の土はふかふかで想像よりはるかに柔らかい、そんな印象なのですよね。

だから、あなたも地下アイドルの森に迷い込んだら、あとは、どれを好きになったって良いし、どれか好きになっちゃうかもしれない。好きになっちゃう可能性が高いのではないだろうか、高いと思う。あまりにもみんなパフォーマンスのレベルが高くて、誰も好きにならないレベルのアイドルは常に存在していないのだ。


Spotifyのようなサブスクにさえ入っていれば好きなだけ好きな音楽を漁れる時代、

昨日2/23にライブをやっていたアイドルだけでももう無数にいらっしゃるのですが、


↑(曲は私の独断によるただのお気に入りというだけで、2/23当日のセトリとかとは基本的に関係ありません)(一部もうアイドルではない方や、もう解散したアイドルがいたりしますがこのブログの仕様です)



その上でsora tob sakanaの話に戻らせていただきますと、演奏される音楽からオサカナファンの皆さんに至るまで含めて、オサカナの文化というのは完全に私にとって最高だったし地下アイドル百花繚乱とはいえ他のアイドルのみなさんが唯一無二であるように完全に唯一無二だったんだとわかってきている、




そればかりかこれだけ凄まじいハイレベルの競い合いの中では唯一無二なのは当たり前でむしろスタート地点であり、そこからの活動強度と成長速度が自ずと凄まじくなってしまう環境なのだなと。



アイドルの深い森の中で、たとえばオサカナのようなはじめは低年齢が一つの尖ったポイントだったグループも、一年に一つずつ平均年齢が上がっていき、姿もどんどん変わるし、メンバーの増えたり減ったりもあるし、グループ自体も突然いなくなったり突然発生したりする、

それがこの森の在りようなので、踏み入れる側とすると、入るたびに前回と全く違うぞとか、また新しい何かを見つけてしまったりとか、不思議のダンジョンよりもリアルタイムな不思議が展開されている世界なのだなと。

だからこそ出会う価値があるし、出会いに行けば何かが見つかるし、それは今行かなければ二度と出会えないものなのだ。

 


昨日は963に導かれてカレーの日というイベントも配信で観たのですが、『再逢い』が普遍的だけど今のまさにこのブログみたいなことを歌っているなあと思って、パフォーマンスもめちゃ良くて感動したのですが、その後のyumegiwa last girlもなんだか音楽ガチ勢感がほとばしる歌で、なんか途中から主催シバノソウさんと夢際りんさんとの間でシューゲイザーの話が始まるし、シバノソウさんはカレー作ってるみたいだし、なんだここは…?感をまた強烈に感じてしまった…配信でこれなら現地は一体どうなってしまっていたのか…