子育て記録①
あの日の写真が、私にカメラを始めるきっかけをくれた子どもが小さい頃、私は写真を撮ることにそれほど興味がなかった。成長の記録として残せればいいかなと思って、デジカメやスマホで日々の姿を撮っていた。でも、上の子の七五三でプロのカメラマンさんに撮ってもらった写真を見た瞬間、考えが変わった。「同じ子どもなのに、どうしてこんなに素敵に残るんだろう」何気ない表情や仕草、その時の空気まで写っているような写真に感動した。そこから、「もっときれいに子どもたちの成長を残したい」と思うようになった。やっぱり違うのはカメラなのかなと思って、一眼レフを買ってみた。でも、買っただけで上手に撮れるほど甘くない(笑)重たいし、設定もよくわからない。「私には使いこなせないかも…」と思ったけど、せっかく買ったカメラを眠らせるのはもったいなくて、子連れOKのカメラ教室に通ってみた。少しずつ撮り方を覚えていくうちに、子どもたちの自然な表情や、動きのある瞬間を残せるようになっていった。入学式、運動会、家族旅行。一眼レフは正直重かった。「今日はスマホだけでいいかな」と思った日も何度もあった。でも、頑張って持って行ったおかげで、今でもあの頃の子どもたちの姿が、とてもきれいに残っている。写真を見返すと、不思議なくらいその時の記憶がよみがえる。どんな会話をしていたか、どんなことで笑っていたか、その日の空気まで思い出せる。写真って、ただ思い出を残すだけじゃないんだと思う。疲れている時や、ちょっと寂しい時に昔の写真を見ると、自然と心が温かくなる。写真には、人の心を癒してくれる力があるんだと思う。一枚の写真が、忘れかけていた幸せな時間をそっと連れてきてくれる。今では子どもたちもすっかり大きくなって、昔のように写真を撮る機会は減ってしまった。だからこそ、あの頃たくさん撮っておいて本当によかったと思う。時間は戻せない。小さな手を握った感触も、無邪気な笑顔も、同じ形ではもう戻ってこない。だから、今しか残せない瞬間を大切にしてほしい。何気ない今日が、いつかかけがえのない宝物になるから。未来の自分が、あの一枚に救われる日がきっと来ると思う。