自己愛性人格障害でありボーダーラインパーソナリティである元夫は、

誰とも繋がれない。

 

いつも孤独で寂しく、誰かと繋がりたいのに

自分以外の殆どの人をバカだと思っているから繋がれない。

 

自己肯定が極端に低いから、自分なんかと誰も一緒にいたいと思わないだろうと思う反面、

その自己価値の低さをカバーしようと、生まれつきの頭の良さで人を見下す。

 

話をしてもバカばかりだと思う反面、誰かと一緒にいれる時間を嬉しくも思う。

 

自己肯定が低い時は、自分なんか。。。といじけ

天性の頭の良さで優越感に浸れる時には、ばかばかり、とマウントをとる。

 

自己愛性人格障害の人は、自分に持ってないものを持っている人に憧れ

次第にターゲット化し、コントロールすると言う文章を読んだことがある。

気が弱く内向的な格障害は、正反対にいる社交的でハキハキしている人に

憧れ近づくと書いてあった。

 

私たちは、まさに上記のような夫婦だった。

 

社交的でファッション好きで、学生の時はクラスで目立つ存在だった私と

オタク気質で大人しく、影の薄い存在な元夫。

 

こんな人と付き合うのは初めてだった。

どうして、こんなタイプの人と結婚したのだろう?と我ながらに不思議だった。

 

最初の頃は、彼は尽くすタイプの人だった。

とても優しく、言わずと雨の日は駅に傘を持って迎えに来てくれたし

時間が合えば、車で仕事の送迎までしてくれた。

 

根が優しいから頼んでもないのに、そんなことをしてくれる人なのだと思った。

 

彼は、誰かと心から繋がる経験がない不安から、多くのことしてくれた。

でも、その不安が消えないと分かると、今度は多くのことを私に求めてきた。

自分ばかりが君を愛し、君は僕を全然愛してくれない、と。

 

彼の期待に応えれるよう次第に私も頑張った。

が、彼は私が何をどんなに頑張ろうと満足しなかった。

(そもそも、もっと俺を愛してくれ!って、なんなの!?)

 

私には、この人の不安は拭いきれない。

誰とも繋がれない彼の孤独は、彼自身の問題なのだ。

そう理解しても、なぜか期待に応えられるよう行動する自分がいた。

 

彼は、理想の自分以外は、受け入れない。

情けなく小さな間違いをする情けない自分を許せない。

そんな自分も自分の一部なのだと、自分を愛せないでいる。

 

天然ボケの私の生活はミスだらけで、ズボラで大雑把で、しくじってばかりなのに

笑い転げる私を彼は軽蔑していた。

 

受け入れられない自分の姿を私を通して見てしまうことを苛立ち、私に彼の理想となる人になるようコントロールされた。

 

私の小さいミスに苛立ち怒鳴り声をあげたし、興味のない科学や世界情勢のニュースを

見るよう何度も説教された。

スピリチャルや中医学的な本を買うことを禁止させられた。(構わず買っていたが)

 

もう、最後の方は何をやっても気に入らなかった。

当たり障りのない会話をすることで怒られなくなったが、

電話やフェイスタイムで友達や家族とゲラゲラ楽しそうに会話をしていると

俺と話す時には、あんな風に楽しく笑わないのは何故だ?と、またご立腹。

 

あんたが、私の話す内容や興味に制限かけるからだろ!それならば、制限かげずに

批判せずに、私の好きな物、興味あるものを自由に話させてくれ!

 

そう言うと、「僕は、君を治してあげているんだよ?まともになれるよう助言しているんだ。僕はとても正しい人間なんだ。何故に言うことを聞かない?」

 

人と繋がりたい愛されたいと心底思っているのに、彼の言動は真逆だ。

自己愛性、ボーダーラインの人の愛し方は、とても不可解で屈折している。

 

それでも、なんとか一緒に居れないか、または何かを気づかせれないか、と

色々やってきたけど、何も出来なかった。

 

求める愛や安心感は、まずはどんな自分も自分なのだと受け入れることじゃないかな?

惨めでカッコ悪い自分をも受け入れ愛せた時、きっと他者に愛を強要する必要なんて

なくなる。

 

ターゲットを作ることでしか、人との境界線を消せないと思っても

そのターゲットが自分の手から離れた時、自分が本当に世の中で一人ぼっちだと気づく。

一人ぼっちになりたくないから、ターゲットが逃げまいとヤケクソに攻撃してくるけど、

逃げて欲しくないなら、なぜ優しくしない?なぜ普通に愛さない?

 

それが、普通の人には理解できない彼らの屈折した愛なのだ。

厄介なのは、こんなに屈折した愛し方を正常だと思っていること。

 

ね?早く逃げましょう。

こんなに屈折した愛をもらったとこで、全てが複雑に歪んでいくだけ。

自分の思考や感覚までが歪められていき、もう何が普通で自分が何をしたかったかも

思い出せなくなる前に、逃げましょう。

できるだけ早く、できるだけ遠くに。