先日、ようやく日本人の離婚を扱っている弁護士を見つけ話をした。

 

アメリカは日本と違って紙にサインをして終わりではなく、何十枚にも及ぶ書類にお互いが同意してサインをして、それを役所が受け入れてようやく離婚が成立する。

なんの揉め事がなくても最短で6ヶ月〜1年はかかるという。

お互いに同意できないことなどあると、離婚に5、6年はかかるのだとか。。。

 

その何十枚にも及ぶ書類の内容とは、子供がいれば子供の親権(親権も何種類か有り)、

そして平日と週末にどっちの親と過ごすのか、子供の誕生日、親の誕生日は誰と過ごすのか。クリスマスは?サンクスギビングは?双方の親の葬儀には、参加するのかしないのか?

結婚の年数によって離婚後毎月の生活費を要求できるがするか、もしくは払う方が拒否するか。その他、保険や退職金、財産分与等、もうそれはそれは吐き気がするほどの細かい取り決めがあるのだそう。

 

離婚の話し合いが始まってからと離婚が正式に決まってから、多く稼ぎがある方が少ない方に払う金額なども違ってきたりと、本当にややこしい。

 

離婚理由もお互いに同意して決めなくてはいけなくて、離婚理由をモラハラにした場合、

何がメリットになるのかも聞きたかった。

 

支援団体の人達は、会って話は聞いてくれたが、いざ法律に関することとなると、

専門家ではないので、助言できない。ということで、弁護士を紹介してくれたが

その弁護士と話せるのに1ヶ月もかかり、挙げ句の果てには無料での弁護を断られてしまった。

 

そうこうしているうちに、夫が雇った弁護士からメールが届いた。

あなたの夫は、裁判所で戦う気がない。この離婚に関して裁判をしないことに同意して

サインしてもらえないか?と。

 

いよいよ始まったよ、離婚への道。

 

その翌日、日本人の弁護士と話した。

法律のこと、どのような手順で離婚が進むのか。そして、保障されるべきお金や保険、

未加入の健康保険、隠された銀行のお金、モラハラで離婚を申請した場合のメリット。

 

時間は、1時間。なかなかの料金を払いましたよ。

でも、一度きちんと法律を知っておこう。それから、何パターンかの離婚の進め方を

考えよう。無知で戦うより色んなことを把握して離婚を進めよう。

なんせ、あいつは曲者だ。

 

まずは、話して思ったのが、ニューヨーク州でモラハラ申請をするには、あまりメリットがないということ。もしかしたら、モラハラに強い弁護士と話せばモラハラで申請して何かメリットがあるのかもしれない。

私が話した弁護士は、ニューヨーク州では、分かりやすい身体的虐待や1日に何百通と脅すようなメールが来ないと、結構難しいとの話だった。

 

そして、私の夫のような人ならモラハラ離婚に同意などしないし、させようと思ったら

そこの部分だけでまず争うことになるだろう。と。←強く同意

 

基本、夫は子供への養育費や健康保険などの支払い義務はあるけど、妻に対しては義務はないそうだ。

共同財産は、もちろん半分にはできるけど、妻への生活補助や定年退職金なども請求できるが、義務ではないそう。

これは、あくまでニューヨーク州での話。他州は、また違うと思う。

 

色々聞いていて思ったが、子供たちは守られているが、あまり妻は守られてないんだな。。。

もちろん、色々請求はできるしもらえる権利はある。が、出す側の夫にそれを出させるだけの義務は、ない。

という事は、夫が財産分与以外のものにN Oと言った場合、争わないともらえない。

 

裁判所へ行って争うことになれば、裁判所、弁護士費用等、えらくお金がかかる。

そのお金が出せない場合、そして、無料弁護士からも断られた場合、泣き寝入りとなるのだろうか。。。

かなりフェアじゃない。

 

弁護士が言うには、私が無料弁護士に断られたのは、私が受けたモラハラが大したことではなかったからではなく

単に忙しかったからじゃないか?と言っていた。無料弁護をしてもらうのは、運とタイミングだとか。

 

弁護士と話して思ったのは、どれだけ上手く取引するか。

こっちの条件を通す代わりに向こうの条件をどこまでのむか。

 

夫は、子供達に使うお金は、惜しまないだろう。そして、親権で戦う気もないだろう。(親権放棄ではなく、半々で)

彼が最も譲りたくないのは、彼のお金。彼が稼いだお金。

この、「彼のお金」とは、我々のお金なのだが、彼は自分が稼いだお金だから自分のものだと思っている。

専業主婦は、働かずに楽する職業だと思っている以上、私達のお金は、私はカウントされない。

 

何という昭和な考え方よ!?

 

さぁ、頭脳戦ですわよ、奥さん!

私が絶対に譲れないもの。子供関係のことで一切の嫌がらせを受けないこと。そして、子供達も大きいのだから

双方の家の行き来は、自分たちで決めてあげさせて欲しいこと。そして、我々のお金をきちんと返してもらいシェアすること。

 

私達の結婚年月をざっと計算すると、私は離婚成立後約5年間は、一定の額がもらえることになる。

私は、別にここにこだわりはない。最初の1、2年でしっかり自立しようと思っているので、最初の1、2年で夫からの支援が

切れても構わない。

夫が譲れないものと私が譲れないものが、上手く交渉できれば、きっとこの離婚は早く成立するだろう。

 

弁護士のアドバイズは、まずは夫の弁護士から来たメールに、夫に私の弁護士代を払ってもらうよう交渉してはどうだろうか?と

言われた。

 

裁判所を使わないことに、弁護士抜きでは同意できません。

でも、弁護士を雇うほどの稼ぎはありません。夫に私の弁護士代をまずはやっとてもらえないか、聞いてもらえませんか?

 

と、まずは、メールする。

急がなくていい。稼げるようになるまで、私にも時間が必要だ。

ゆっくりいこう。夫の弁護士への返信は急がず、待たせておこう。

 

さぁ、きちんとクリアにまとめよう。私が、この離婚で譲れるもの譲れないものを。

お金を失うのが怖い夫と、そこは意外とどうでもいい私。

泥沼離婚となることも覚悟だよ、夫よ。もう、私は、あなたのイエスマンではないのだ。

いつもあなたが正しいわけでは、ないのだ。必要なら、私は出る所へ出る覚悟はできている。

さぁ、離婚へに向けて進み出すよ!