今、自己愛性パーソナリティー障害の本を読んでいる。
自己愛性パーソナリティ障害には、大きく4つのタイプに分けられている。
渇望型ー他人は自分を支えるためだけに存在すると捉えて他人の賞賛、支持を過剰に求める
妄想型ー自分が一番という思いを揺るがす現実は直視しない。他人に批判的で疑り深い
操作型ー都合の悪いことは無視。他人の行動や考え方を思い通りにしようと巧みに仕向ける
男根型ー自分に自信があり、活発で精力的。他人はどうでもよい存在と馬鹿にしている。
どのタイプにしてもこのパーソナリティー障害を持っている人の共通の特徴は、
ものごとを一面にしか見られない、他者を愛せない、他人と共感できない、自分のことばかりを考える。などの特徴があるそうです。
そして、根底にあるのは、成熟しきれなかった自己。
子供は、何でもできる!こんなに出来る!と自己顕示的で自己愛を持っている反面、
出来ないこともいっぱいあり、成長していく過程で、出来ないことを知り努力してできるようになり、本当の成熟した自己を育てていくのに対し、自己愛性パーソナリティー障害の人たちは、その「経験をして自己を育む」ところが抜けている。
小さい頃に褒められた自分、期待された自分→理想の自分
期待通りに成長できてない自分、子供の頃に信じていた「何でもできる優れた」自分では
ない今の自分→現実の自分
この理想の自分と現実の自分とのギャップがで出だした頃に、この障害が現れるのだそう。
なので、理想の自分とのギャップがなく成功していく人は、この障害が現れににくいんだとか。
なるほどね。以前から、物の捉え方がちょっとネガティブだな。とか、被害妄想的なところはあったものの、それほど付き合いづらい人ではなかったのに、中年期に差し掛かった
5、6年前から、この障害が特に発症したんだと思う。
ちなみに、夫は、大小あるものの上記のタイプのどれも持っている。
そして、その他に境界線パーソナリティー障害、妄想性パーソナリティー障害、脅迫性パーソナリティ障害、などを持っているんだと思う。
調べれば調べるほど解明される今までの夫の謎。
普通に考えればその考え方がおかしいのは分かるはずなのに、夫にはそれが分からない。
頭が良くて一般常識はあるのに、物を見る目や感じ方が時々とても子供染みていて、
時には小さな子供相手に、同等に扱われないのは不公平だ!と言う。
度が過ぎると、猫を相手に公平さを争うこともある。
いつも子供の学校の先生や親たちをバカにする。
一度たりとも、誰かを尊敬したり憧れたりする言葉を聞いたことがない。
障害者やホームレスの人達の気持ちや、障害を理解できない。
一度、こうだ!と決めつけたら最後、何をどう説明しても彼には、他の面が理解できない。
もっとある多くの彼の謎が、これらのパーソナリティー障害からくるものだったのか、と
ようやく理解した。お疲れ、私。涙
そして、寂しがりやで誰かと繋がりたい気持ちが強いのに、これらの障害から他者の気持ちが分からず繋がれない夫を、可哀想にさえ思えてきた。
とりあえず、結婚した人が、とても厄介な人格障害を発症していたことに気がついて
離婚を決めた自分を褒めようと思う。
そして、まともに話し合ったり戦う相手ではないことを理解した。
この人格障害を発症する前の夫は、とても優しくて可愛らしい人だっただけに
あの頃の彼を見捨ててしまうようで、離婚を決意しても後ろ髪を引かれる思いだった。
そして、離婚を切り出した翌日から急変したのは、きっと境界線パーソナリティ特有の
見捨てられることへの恐怖心からだろう。
もう憎んでも恨んでも仕方ない。
だって、人格障害なんだもの。
今、私に必要なのは、とにかく早く自立して彼から離れること。
これだけだ。