「赫やくたる異端」以来の新作だ。
一言で言って面白かった。ヨラン・ペールゼンの前歴を知っているとより一層面白く見れると思う。すなわち、「野望のルーツ」と「ザ・ラスト・レッドショルダー」の両方を観る事だ。何事も予習が肝心ということ。
ヨラン・ペールゼンは出世や権力を握る事よりも自分の理想の実現や好奇心の追求を何よりも重要視する人物だ。その生き方に少なからず共感を覚える。キリコが異能生存体であることを確かめるために自分の社会的生命を犠牲にして最後の壮大な実験を行わせる。これがこの話の肝だ。
ロッチナもなぜキリコに執着するようになったのか、そのきっかけもこの物語で明らかになる。つまり、ロッチナもペールゼンと同じ種類の人間であることが明らかになる。
一方、ウォッカムは、自分の出世と権力にしか興味のない人間だ。その大きすぎる野心のゆえにペールゼンの巧妙な罠にどっぷりとはまってしまう。
更にフィアナとイプシロンの原型となる人間の存在も明らかになる。
最後に、やはり主題歌はTETUこと織田哲郎に歌わせて欲しかった。