こんにちは。ピカソプロジェクトの脇田真紀子です。
こどもたちの表現力を伸ばせる大人になる方法っていう話をしているんですけれども、
私たちピカソプロジェクトの考えるその方法って、本当にたった1つなんですね。
そのたった1つの想いを込めたのが「エデュケーター」という言葉です。
私たちピカソプロジェクトで、志を同じくしてこどもたちの表現力を伸ばしたいと思って活動してくださっている先生方のことを、ピカソプロジェクトでは「エデュケーター」という風に呼んでいるんです。
じゃあ、「エデュケーター」ってどんな想いが込められていて、どんなことをしているのかをお話ししようと思います。
「エデュケーター」ということばは、EDUCATEにORをつけて「EDUCATOR」です。
ちょっと、「EDUCATE」という言葉の語源についてお話しさせていただこうと思います。
岐阜県の可児市文化創造センターの館長をしていらっしゃる衛紀生さんがホームページに挙げていらっしゃるエッセーの中で書いていらっしゃるんですが、ちょっと、引用させていただきますね。
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「EDUCATE」の語源はラテン語の「EDUCATUS」で、「E」は「外へ」を意味する接頭語で、「DUCERE」は「導く」で、「能力を導き出す、引き出す」という意味になります。
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私たちが、エデュケーターという言葉に込めたのは、全く本当にこの通りで、
エデュケーターの仕事というのは、こどもたちの中から表現を導き出す。
それをするために、いろんな技術を身に着けた人のことを、ピカソプロジェクトでは「エデュケーター」と呼んでいます。
前に、エデュケーター講座に、保育士歴20年以上の先生方が一緒に受講してくださって、
このお話をさせていただいたときに、とっても感動していただいて。
保育園って本当にお忙しくって、
『”できないことをできるようにする”っていう考え方はあったんだけれども、こどもの中から引き出すという考えは全然なかった』とか
『いや確かに。こどもの中から引き出すって、私やってたわ』とか
そんな言葉をいただいたんですね。
なので、私たちピカソプロジェクトは、造形をテーマにしているんですが『教える』ことってあんまりないんですよね。
もちろん、ハートの形を切りたいけれどハートの形が切れない子に対して「こうやってやってみたらハートの形切れる」って教えることはあるんですけれども、
例えば、「お芋の色はこうですよ」といったようなことは全く教えないんです。
こどもが考えるためのきっかけとか、
こどもが表現してみるためのきっかけとか、
そういったきっかけをひたすらひたすら提供していく。
それが、ピカソプロジェクトのやっている、こどもの表現力を伸ばす方法なんですよね。
その想いを「エデュケーター」という言葉に込めました。
だから、エデュケーター講座というのがまもなく始まるんですけれども、
こどもたちの可能性を表に引き出すためのスキルをたくさんお伝えしています。
ピカソプロジェクトで学んでくれた子たちは、
もちろん、造形とかお絵かきの分野で(活躍しています)。
例えば、今回はコロナでダメになってしまったんですけれども、ルーブル美術館に飾ってもらえるほどの賞を取った子もいますし、その1歩手前だった子もいます。
でも、お絵かきだけじゃなくて、例えば作文で賞を取ってきたりとか、スポーツで賞を取ってきたりとか
「本当は自分はこれをしたかった!」といって、自分の親に自分の夢を語ってそれを実行に移せた(夢をかなえた)とか
そんな子たちがいっぱいいます。
なので、造形を通してですけれども、こどもたちの表現を引き出す活動をすることで、
造形だけじゃなく、こどもたちの人生そのものの可能性を引き出す力があるんじゃないかなと思います。
今日はもう、めっちゃ壮大な夢を語りました。
こどもたちが考えたこととか思ったことを外に引っ張り出す。
そのための手助けをするのが、私たちエデュケーターの仕事かなと思っています。
ということで、今日もありがとうございました。