少し前ですが、
KIN43 青い自己存在の夜の日に
ガールパワーのセミナー「本当はとても大切なこと」に参加しました。


講師を務めてくださった産婦人科医 対馬ルリ子先生のお話は、静かに深く突き刺さるものでした。




感銘を受けるものがたくさんあったので、少しずつご紹介しようと思います。



対馬先生も医学生の頃、女の産婦人科医なんていらない、と言われたそうですが、
未だに日本では男性目線での産婦人科診療が大部分を占めています。


欧米ではPMSを始め、十代の頃の月経のコントロール、成熟期のコントロール、更年期のコントロールが発達しています。


それは痛みを軽減し、日常生活の心地よく過ごすことに加え、
疾患の早期発見に繋がるものとして重要な役割を果たしています。


しかし、日本では
「そんな症状の人はいないから、する必要はない」
と捨て置かれていることもあるのです。


これは、日本女性が我慢強いからであり、
同時に、
性にまつわることを表すのは宜しくない、恥ずかしい、みっともない、という、
日本社会の通念に従っているからだと思われます。


生理痛1つとってみても、個人差は大きいです。

また、同じ人でも、その時の体調によってひどく辛い時とそうでない時があります。

全員が毎回同じ症状ではないのです。


「生理痛で休むなんて甘えてる」
「我慢してやってる人も他にいるのに」
「生理痛だと言えば楽できると思って」


このような批判が、辛いと声を上げることをますます難しくしています。


辛い、痛い、というと非難されるなら
何も言わずに我慢したほうがいい。


そうやって閉じ込めていった結果

実は内膜症だったものが悪化して、さらに酷いことになってしまう

ということも、たくさんあるのです。

「何でもっと早く受診しなかったのですか?」

と言うならば、もっと言いやすい、受診しやすい環境を整える必要があるのです。


例えば、フランスでは十代の頃から全ての女の子に専属の産婦人科医がつくそうです。
産婦人科のかかりつけ医です。

定期的に訪れることで、ちょっとした疑問でも不具合でも気軽に相談するそうです。


日本では、若い女の子が産婦人科医を訪れることが特異なことと見られてしまいます。


病院に行くことは変なことじゃないのに。

ましてや、子宮や卵巣などはなかなか見ることのできない体の内側にあるもので、
さらに見ることができないホルモンの働きが関わっていることなのです。

子どもを産めなくなるかもしれない、人生に大きく影響するかもしれない、場合によっては、命に関わることかもしれない、大変重要なことなのです。


きちんと、信頼できる専門の知識を持った産婦人科医と、良い関係を結んでいくことは、これからの日本社会において、とても大切なことだと思います。