【食物アレルギーについて、きちんと理解する】

永谷園主催の
「食物アレルギーセミナー、食物アレルギー・基礎知識と対応を理解する」
に参加しました。


前半では「食物アレルギーの子を持つ親の会」代表の武内澄子先生から詳しいお話をたくさん伺いました。

食物アレルギー。
知ってはいましたが、理解できていませんでした。
食物アレルギーを持っていらっしゃる方やそのご家族のご苦労を知り、
また、その経験の中で生まれる喜びを伺って、涙ぐんでしまいました。

アレルゲンを除去するためのご苦労、
そして、発症してしまった場合の対応法。


対応法がもっと周知されれば、重篤な状態に陥ったり、命を落としてしまったり、ということを防ぐことができるのです。

「アレルギーなんて、その人の生き方に問題があるから起こるのよ」

そういうこともあるかもしれませんが、
起こってしまったことをほり返して責めるのではなく、
フォローして前に進めるような周囲の理解が大切なのだと痛感しました。

また、アレルギーを持つご本人とそのご家族の方の
「旅行がしてみたい」
というお話に、
「そうか、外食が気軽にできないから旅行もできないのだ」
とようやく気づくぐらいの知識しか持っていなかったんだと、自分に驚きました。

蕎麦アレルギーの方は、宿泊先がソバ殻枕を使用していたら、
その部屋にある全てのソバ殻枕を除去しないといけないのだそうです。

小麦粉アレルギーの方は、飛行機や電車のシートに小麦粉を使用した屑が残っていると発症してしまうことがあるそうです。

周囲のちょっとした思いやりで、みんなが快適に過ごすことができる可能性が生まれる。
そのことに意識を向けたいと思いました。

食物アレルギーの方が困るのは、非常時です。
先の3.11の時も、支給される非常食が食べられず、また、どこでアレルギー対応の非常食が配給されているかが分からず、本当に困ったそうです。

食物アレルギーの方でも安心して食べられるようなレトルト食品が永谷園からも発売されています。


試食させていただきましたが、とっても美味しい。
むしろ、すべてアレルギー対応のレトルトでいいじゃないか、と思うくらいです。

お子さまが喜んでくれるように、とキャラクターのパッケージも用意したそうです。


カレーだけでなく、アレルギー対応のふりかけもあります。
そして、いずれも美味しい。

私の先入観というか偏見というか、
「キャラクターパッケージのものは添加物ばっかりでできている」
という概念がすっかり覆されました。

アレルギー対応の製品を作るためには、
アレルゲン物質が間違って混入しないように、
機械を何度も洗浄したり、製造に携わる人を限定したり、場所を限定したり、本当に手間がかかるのです。

でも、これを待っている方々がいらっしゃいます。

こういった商品が周知され、需要が拡大していくことも大切ですね。

食物アレルギーに対する理解がますます広まりますように。