“ダイアード”は配色技法のひとつで、“補色配色”のこと。
★補色について ⇒ 補色
色相環上の正反対の位置にある色(=補色)を使った配色です。
対極の色相を合わせているので、個性的で目立つ印象です。
≪配色例≫
とてもインパクトのある配色ですが、上のイラストを見たとき、
色と色の境界線のあたりがなんとなくチカチカしたり、
ちらついて見えませんか?
これを“ハレーション”といいます。
色相が離れていて、明度に差がない高彩度の色同士を合わせた時に
おこる現象です。
ですので、例えばポスターなどで、地色(背景色)を緑、
文字色を赤にすると、チカチカしてしまい文字が読めない、
なんてことになったりします。
明度・彩度を変える、別の色で字を縁取るなどの工夫が必要です。
補色配色でも、明度・彩度に変化をつけると印象が変わりますね。
一番下のイラストは、橙(オレンジ)と青の組み合わせですが、
明度・彩度を変えると、ベージュと紺の配色として考えられます。
定番の組み合わせである紺とベージュ、実は互いを引き立てあう
相性の良い補色なので、例えばシンプルな紺のコートやニットに
ベージュのマフラーを巻くだけでも、とてもすてきに見えます
このように、明度や彩度を工夫すれば、普段のコーディネートに
さりげなく補色を取り入れることができますよ!