福岡北九州
魅せる外見引き出すスタイリスト
天野みきです

今日はファッションとは違うお話。
娘についての思いを書いてみます。

今日4月5日は娘の誕生日
20年前の今日。
娘は誕生しました。

娘の名前は
『さくら』
4月でなくても娘なら
さくらと決めていました。
見事に4月の桜が満開の日を
選んで彼女は誕生しました。

一人目を流産した私。
娘を授かったときからも
つわりがひどく入院までしてしまい、
点滴のみの毎日でした
無事に産まれてくれることだけを
願う毎日でした。
お腹に授かったときから、母親なんですね。


活発で姉御肌な彼女。
ピンクより青が好きだと言って、
可愛い服は好きじゃなかったな~。

近所のお姉ちゃんがしていた
バスケットに興味を持ったのが
小学校2年。
まだ、小学校3年からしか入部できなくて
一年待って、念願のミニバスケット入部❗️
生き生きとボールを追いかける彼女が
キラキラしていました。

そんな矢先。
突然の腹痛。
私は『筋肉痛でしょ?』と
言ったりもしました。
ずっと痛がるわけではなく、
時々だったので。
一応病院も4件ほど行ったけど
どこでも
整腸剤がでるくらい。
そんなある日、
早朝、うずくまって痛がる彼女。
急いで、救急病院へ。
そのまま緊急入院。

いろんな専門の先生が集まって
代わる代わる診てくれたけど
原因がわからない。
不安だけが大きくなっていく数日間。

そして、また彼女を激痛が襲い、
そのまま緊急オペ。
お腹に腫瘍がある。
摘出オペ。
手術途中にカンファレンスルームに
呼ばれた。
外科の先生は腫瘍はきれいに
取り除けたが
あまり、良くないものだから
病理解剖の結果待ちだが、
覚悟してください。
と、淡々と告げられた。
何を言われているのか
理解するのに時間がかかったと
思います。

二週間後に聞かされた結果は
『悪性リンパ腫』
聞きなれない病名でした。

手術が終わった彼女は当然、
病気は治った!
バスケができる!
そう思っていたようです。

自分の中できちんと整理して
主治医の先生、
家族、
たくさん、納得いくまで話し合い
彼女にまだ病気を治すのに
時間がかかること、
強い薬を使うから髪が抜けること、
病名は伏せたものの、
9歳の娘にわかるように話しました。

彼女は
『それで、病気が治ると?
   髪はまた生えるやろ?
  じゃあ、頑張る!治す!』
と、明るく笑顔で答えました。
その顔は今でも忘れられません。

そして、長い闘病を乗り越え、
彼女は元気になりました!

彼女は今、20歳になります。
そんな彼女が看護師を
目指しています。
彼女の強さと優しさ。
きっと、患者さん、
患者さんだけでなく、
そこに、関わる全ての人の気持ちを
考えられる看護師さんに
なってくれるのではないかと思います。

毎年、桜の花を見上げながら
彼女の誕生と成長を噛み締めています。
20年目の今日。
私は同じように桜を
見上げて、
さくらの母でいれたこと
彼女に出会えたことを
心から幸せだと思っています。

『凛として、しなやかに生きてほしい』
と、願いを込めて。
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