おしゃれや綺麗なものが大好きなあなたへ

 

今日5月29日は

ナポレオンの皇妃ジョセフィーヌが

亡くなった日だそうです。

 

ジョセフィーヌといえば

薔薇が大好きで

居館マルメゾン城で

多くの珍しい動植物を

育てたことで有名です。

 

庭園には250種類にも及ぶ

薔薇のコレクションがあり

その姿をお抱えの画家であった

ルドゥーテに

描かせたものが今日にも残る

ルドゥーテの「バラ図鑑」。

 

またジョゼフィーヌは

香水も大好きだったのですが

ナポレオンとジョセフィーヌは

それぞれ正反対の香りが

好みだったとのこと。

それこそ

離婚の原因の1つ

ともいわれているほどです。

伝わるところでは

ナポレオンは

軽くさわやかなシトラス系がお好みだったのに対し

ジョセフィーヌは

濃厚なムスクの香りが好きだったそうで

ナポレオンは

この濃厚なムスクが苦手だったそうです。

 

皆さんは

香水はお好きですかニコニコ

 

日本人は比較的強い香りは好まず、

日本人が好む香りは

世代や性別を問わず

「せっけん」の香りだそうです。

 

ある会社の調査で

「好きな香りの種類」

について質問したところ

男性は

石鹸やシャンプーの香り…46.5%

柑橘系の香り 37.8%

フルーツ系の香り 25.3%

 

女性の場合は

せっけんやシャンプーの香り…60%

柑橘系の香り…53%

フラワー系の香り…44.8%

フラワー系はバラが

一番人気とのこと。

 

このことから

日本人には香の主張が強くないものが

好まれていることがわかり

さらに

せっけん=清潔感というイメージ

つまり、日本人にとっての好感度ワードは

清潔感ということがわかりますよね…ニコニコ

 

それに対して

海外の人たちにとって

香水はとても重要なアイテム。

体臭と香水が混じりあい

世界でただ一つの香りを作り出す

そういう意識で

海外の人たちは香水を使っているそうです。

 

まぁ

日本では

スメルハラスメント

という言葉があるほど

香りというのは

好みの好き嫌いを

超えたものがあるのかもしれないですが

海外でも

ナポレオンとジョゼフィーヌのように

香りの好みの違いから

結婚生活に影響が及ばされるというのは

日本以上に

そういうこともあるのかなぁ

と思ってしまいますね。

1.香りの歴史

このように香水は、

自分自身の個性を表す道具として

楽しまれていますが、

古代では全く違った

扱われ方をしていましたニコニコ

 

そもそも香りは神への供え物の一つ

崇拝の儀式に必要なものでした。

 

PARFUM(香水)の語源にもある

PARは英語のbyと同じ意味で

「~によって」になり

FUMはラテン語で

FUME(けむり)という意味なので

「けむりによって」というのが意味だそうです。

つまり、神への供え物は

紀元前の古代エジプトや古代ローマでは

生の肉が多く

当然腐敗するので

腐臭とまた、病気への恐れで

今のように化学薬品がない当時は

その対策として

香料をつかったということでした。

 

そのため、供え物のそばに

香料を燻じていたので

「けむりによって」の意味の如く、

捧げものとして使われていました。

 

まさに古代では

保存、防臭、防虫として使われていたのが

香料だったんですねニコニコ

 

当然

当時の香料は貴重で高価なもので

一般の人々が使用できる、

というものではなく

古代エジプトでは

ファラオが亡くなるときに

使われる

「ミイラ」の語源も

「ミルラ」という香料の名前から

きているそうです。

 

そのため、香料は近世までは

香薬と呼ばれ、

薬の役割も兼ねていました。

 

そして香料は、

医薬、毒薬、媚薬として

ヨーロッパ全土に

広がっていったそうです。

 

特に薬になる香料は

オリエント地方でなければ

産出しないことが多く、

 

ヨーロッパの王侯貴族は

競ってオリエントへと貿易船で渡り、

シルクロードを旅して

香料を求めるようになります。

2.みんなに愛されたバラ

香水に多く使われるバラの花は

10月の花でもありますね。

 

ローマ帝国のネロ(37~69年)の

バラ狂いは

特に有名で

宮殿で繰り広げた晩餐会の部屋を

バラの花で埋め尽くすほど飾り立て

天上からは薔薇の花びらを

まるでどしゃぶりの

雨のようにふりかけ

銀のパイプからは

バラの香りを付けた水が

テーブルに降り注いだといいます。びっくり

そして、なんと

その重みで来客が窒息したという話までありますガーン

 

このように、ローズ

特にヨーロッパで愛された花で

その香りももちろん

楽しんでいたのですが

それ以上に

薬として

花びらを料理の中に入れたり

バスに浮かせてリラックスしたり

気付け薬に使ったりと

様々な方法で

楽しんでいたそうですニコニコ

3.香水の誕生

アルコールに複数の香料を溶かした

芳香液体である「香水」が誕生するのは

10世紀頃といわれています。

そして12世紀ごろ

ドイツドイツ薬草学の母、

神秘家、女医、ヒーラーとして

ヨーロッパの薬草学に

大きな影響を与えた女性

中世の修道女の

ヒルデガルド・フォン・ビンゲンが
自然香水を発明した

といわれていますニコニコ

 

 

また修道院でハンガリー香水

といわれるものが有名になり

1370年にエリザベス女王に

ささげられました。

 

その後、1508年頃に

修道院の中に香料製造所がつくられ、

化粧品や消毒薬なども製造されます。

*修道院って

お酒や香水など、

色々なものがつくられたんですね…びっくり

 

また、当時イギリスやフランスでは

公衆浴場があったのですが

男女混浴で

風紀を乱すもととして

16世紀に廃止されます。

 

さらにペストの流行で

風呂に入ること自体が

自殺行為と考えられガーン

そのため、入浴の習慣がなくなり

その代わり、香料の使用が盛んになります。

*医者が患者を診察するときは上記の

スタイルで嘴に薬草を

いれていたそうです

 

香のついた手袋の流行

1550年頃、ローマの貴族の

フランギパニは

イリス根(ショウブの根)の粉と

麝香(じゃこう)と

シベット(麝香猫の分泌物)を

まぜた香粉を創製し

17世紀にその孫の

メルキュティオ・フランギパニが

香粉にアルコールを混ぜて加熱し

香気成分を溶出することに成功し

「フランギバニの手袋」といわれる

香が付いた皮の手袋が有名になり

ヨーロッパ、、

特にイギリスで

附香した手袋の製造が

盛んになったそうです。

4.カトリーヌ・メディチ

香水は、今でこそフランスが有名ですが

そのおおもとははローマイタリア

それも

あの富豪一族メディチ家を抜きに

語ることは出来ません。

 

カトリーヌ・メディチが

フランス国王アンリ二世に嫁いだ時、

歴史あるローマの文化が

フランスに紹介され

その時、カトリーヌのお抱えの

調香師ルネという人と

仕立て人、そして料理人を引き連れて

お嫁に行ったのです。

 

その後

ポンパドール婦人や

マリーアントワネットといった

華麗な女性たちに香水は愛されます。

しかし、フランス革命により

それまで王侯貴族に仕えていた調香師は

独自の道を探さなくてはならなくなり

自分たちのメゾンを持つようになります。

 

5.香水専業メーカーの誕生

香水専業メーカーとして

創業したのが

ゲラン社とキャロン社でした。

 

ナポレオン1世が皇帝の椅子についた

1852年、

彼の皇妃となるユージュニーのための

香水の制作を依頼されたのが

ピエール・フランソワ・ゲランでした。

ブーケ・ド・ユージュニーといわれ

清楚で可憐な愛らしい香です。

 

 

ナポレオンは

ジョゼフィーヌとの離婚後

ユージェニーと再婚します。

ジョセフィーヌとの離婚の理由は

表向きは世継ぎが

生めなかったことといわれています。

 

しかし

離婚後もジョセフィーヌは

ナポレオンの良き

相談相手ではあったそうです。

 

そんなことを考えると

夫婦でないと

わからないことがありますが

男女の仲は複雑です。

 

 

その後

王侯貴族や特別な

階級の人たちだけしか

手に入れられなかった香水が

今は庶民が買えるものになりました。

 

香りは

もともとは薬として

使われていたこともあり

香を嗅ぐと

気持ちがリラックス

したりする効果もあるので

 

自分の好きな香りを見つけて

自分の気分を上げてくれる

アイテムとして

取り入れてもいいですね…。

 

明日も素敵な1日をすごしてください虹

 

 

ありがとう、ありがとう、ありがとう!