おしゃれや綺麗なものが大好きなあなたへ
5月の宝石はエメラルドの
イメージが強いですが
翡翠もそうなんですよね。
宝石は古来より
その神秘的な力を
秘められていると考えられ
聖職者や貴族が
その宝石の力をあやかりたいと
いうことで身に着けてきました。
翡翠は縄文時代より
交易として使用されていた
という歴史があり
世界最古の翡翠があるのも
日本の糸魚川で
糸魚川の翡翠は
約5億2000万年前にできた物
といわれていて
縄文時代には縄文人が
翡翠の加工をはじめ
その後の
新石器時代には武器や道具
装飾品として用いられてきました。
翡翠の歴史
翡翠は洋の東西を問わず
古代より強力な護符や
魔除けとされてきました。
その理由は硬さにあります。
翡翠は硬玉・軟玉共に
硬度的には
ダイヤモンドや
ルビーにはとても及びません。
しかし割れにくい石でもあります。
そのため
先史時代より各地で武器や
石器の材料として
扱われました。
文明が生まれると
翡翠は世界各地で
ヒーリングに用いられると同時に
王族や貴族の間で
ステータスシンボルとなります。
死者の世界や来世と関わる
「神仙の石」
「不老長寿の石」として
圧関われるケースが
非常に多く見られました。
特に日本のみならず
中国など
アジア各地で古くから
崇められ大切にされた天然石です。
翡翠といえば
特に中国のイメージが強いですが
ミャンマーから中国へ翡翠が渡ったのは
1700年代後半頃。
ミャンマー産の鮮やかな緑色をした石
つまり良質のジェイドが
もたらされるようになり
西太后が愛した石としても有名になり
皇族たちがこぞって愛好したため
歴史に残る
翡翠彫刻の名品が
たくさん生まれます。
また
メキシコや中南米では、
良質のジェダイトが産出し
黄金より貴重な宝石でした。
貴族階級のステータスシンボルとして
用いられ、
神々の仮面や儀式用品で
翡翠が使われ
神への贈り物として
神聖な井戸に投じられ
また
高貴な人物が亡くなると
翡翠が来世での心
臓になると考えられ
願いを込めて
遺体の口に翡翠を供えたそうです。
一方ヨーロッパにおいては
16世紀になるとスペイン人が
新大陸から翡翠を
ヨーロッパにもたらされます。
彼らは中米のアステカ王国を征服し
現地で
内臓に効く疾患に効く石として
珍重されていた
美しい緑色の石を持ち帰ったのです。
スペイン人は
「piedra de ijada（腹痛の石）」と
呼びましたが
フランス語に
「pierre de jade」と間違って翻訳され、
ジェイドという通称名の
語源になったそうです。
パワーストーンとしての翡翠
翡翠は粉末にして
ハーブと混ぜ
頭蓋骨の骨折や熱病の治療、
瀕死の人間を
蘇らせるために用いられました。
また
現世と霊界をつなぐ
不老不死の石とされ
死者の遺体を腐敗させずに
再生をもたらすと
信じられていました。
そのため、
身分の高い人の亡骸を埋葬するときは
遺体の9つの開口部に
黄金と翡翠を置いたそうです。
また、
不老不死の意味だけではなく
五徳（仁・義・礼・智・勇）を
高める石とされ
富豪は正妻に翡翠を贈り
第二夫人にはダイヤを贈ったといいます。
孔子は魂と心を統一する石であると信じ
商人は翡翠を護符として右手に握り
商談に臨んだそうです。
またお守りとして強力で
呪いや霊の攻撃
うつ病や不運がやってくるのを阻み
夜間は泥棒から家を守り
住人に安眠をもたらすといわれています。
翡翠の意味
翡翠という漢字には
「カワセミ」という読み方がある通り
鳥の名前が由来です。
翡翠は身に着ければ
身に着けるほど美しくなる
「色が育つ宝石」といわれています。
その理由は
肌の油分が翡翠の
表現ツヤを増してくれるといわれています。
通常
宝石は皮脂などは大敵なのですが
翡翠はその逆です。
乾燥に弱く、
表面の油分が蒸発すると
白く変色してしまうこともあるため
身に着けたり触る機会が多いほど
美しい色になるとされています。
成功と繁栄をもたらすといわれ
特に政治家や会社経営者
富裕層に大変人気がある宝石です。
特に中国や台湾に行くと
老若男女問わず
翡翠を肌身離さず
身に着けている方を多く見かけます。
いかがでしたでしょうか…。
エメラルドとともに
5月のさわやかな緑色の
翡翠を楽しんでみるのもよいですね…。
明日も素敵な1日をすごしてください
ありがとう、ありがとう、ありがとう！