おしゃれや綺麗なものが大好きなあなたへ

 

今日11月29日は

いいふく(服(2(ふ)9(く))

の日でだそうです。

 

お洒落が好きという人は

ファッションは当然好き、という人が

多いと思いますが、

 

コロナ禍でリモートワークが増えて

あまり洋服に気を使っていなかったけど

最近、人と会う機会がふえて

何を着てよいかわからない

という人が増えたといわれていますよね…。

 

そこで

ネットなどでトレンドファッションなどを見て

刺激をもらおうかな…と思うものの

 

ここのところの

リモートワークの影響で

ビックシルエットの服が流行っていたり

(大は小をかねる…的な理由のようです…)

なんとなく、

それってファッションが好き、というには

どうなんだろう、と思うこともあり

 

やっぱりあらためて

洋服って人から見られることで

成長するセンスなんだな…と

改めて思うところです。

 

また、、ある程度の年齢に行くと

トレンドファッションも

若い人が着れば

お洒落に見えるものでも

トレンドを追っかけているだけだと

痛くみえる…ということもあるもので

 

エッセンスとして取り入れることは

大切だったりしますが

ただ、その匙加減こそセンスが必要で

 

やはり、、周りの意見を

単純に真似するだけではだめで

 

自分できちんと

鏡でみたときの調和を意識することが

大切なんだよなぁ…

あらためて思います。

 

自分という

アイデンティティーを

見られるという意識で

考えると

それは、どのような服を

自分の表現として表すツールとして

使うかがとても大切になったりする

わけですよね…。

 

色ということに限って言えば

今年の春夏のトレンドカラーは

もちろん出ていて

ここ数年

春夏といえば

明るい色がメインとなっていて

今年も同様の傾向のようです。

確かに

明るい季節に明るい色は

着たくなるもの…。

 

また、似合う色という観点でいえば

日本人は比較的明るい色が似合う人が

多いので、

春先に明るい色を着ることで

綺麗に見える人は

比率としては多いと思います。

 

ただ全員がそうか…といえば

人によっては違うので…、

(特に髪の量が多く、

目が黒く

肌に赤みがないしっかりしている肌のタイプ)

膨張して見えたり

顔の輪郭がぼやけて見えたり

とってつけたように見えるので)

 

試着をしたとき、

なんか変だな…と思ったら

気を付けたほうがよいです…!

 

そんなもやもやした時に

改めて

お洒落とは何かを考えたい時に

見る絵が

このポンパドール婦人の肖像画と

 

マリーアントワネットの肖像画。

 

もちろん、

この二人は特別な立場で

ファッションに対して

お金も好きなだけ掛けられたということはありますが

(マリーアントワネットはそれでパリ市民に嫌われたのですが…)

 

しかし、お金をかけたいだけかけて

ファッションで贅沢をした、というのは

この二人だけではないわけで

 

やはりこの二人が

ファッション番長になりえるのは

服の着こなし、選び方のセンスなんだと思います。

 

ポンパドール夫人

御存知、ポンパドゥール夫人は

フランス国王ルイ15世の公式の愛人。

この絵で着ている夫人の

前開きのドレスとスカートは

ローブ・ア・ラ・フランセーズです。

それに対して

リボンや造花、レースなどを

ふんだんに取り入れていて

こうした装飾品代は

ドレスの二倍の金額が

かかるといわれています。

とくに、繊細なレースは宝石よりも高価で

お洒落のポイントになったそうです。

 

ただ、この絵を見ると

どれだけ過剰装飾をしていても

過剰に見えない調和感があるんです。

たぶん、その秘密は、ポンパドール婦人のお顔立ち。

絵を見ると

彼女の目はとても大きく
瞳の色も濃いので目力のあるタイプ

肌も白く、透明感があり(これは絵だからわからないですが…)

総体として華やかなお顔立ちをしています。

 

なので、パーソナルカラーでいうところの

華やかな色やものが似合うタイプ…。

 

だからこそ

ピンクとブルーグリーンという

配色としては反対色の関係で

かなり華やかだし、

装飾全体も華やかですが、

 

その

華やかな洋服だかろこそ

ポンパドゥール夫人との

全体の調和がとれていて

装飾に負けていないというか、…

逆に

彼女を引き立てる着こなしになっています。

 

マリーアントワネット

それに対して

もう一人のおしゃれ番長

マリーアントワネット。

 

彼女はルイ16世の皇妃であり

衣裳や宝飾品に国家予算以上の

巨額の費用を投じることで

国民から「赤字婦人」と呼ばれますが、、

 

まぁそれはさておき

 

ヴェルサイユ宮殿での

堅苦しいドレスを脱ぎ捨て

彼女が私的な空間として

愛用したプチトリアノン宮殿では

次の時代に流行る簡素なドレス

「シュミーズ・ア・ラ・レーヌ」

(王妃風シュミーズドレス)を

着こなしています。

ここでは、

次の時代に流行るものをすでに着こなしているということが

すごい!と思うところで

ファッションの空気感というか

それまでの重たい印象のドレスから

軽やかな印象のドレスを着たいと

ファッション感覚がやはりとびぬけていたんだと

あらためて思います。

 

そしてこの絵を見ると

 

マリーアントワネットの清楚なお顔立ちや

優しい印象の目に

柔らかい木綿の素材感や

グレイがかった色が

とてもよく似合って

シュミーズといえども

とても上品でエレガントな印象になっています。

 

とどのつまりは、どちらも

着ている人と服の調和がとれています…。

 

マリーアントワネットは

「私のファッション大臣」と呼んだ

ローズベルタン嬢と一緒に

ベルサイユの社交界のみならず

世界のファッションリーダーになるわけですが

やはり思うのは

服に着られていない、というだけではなく

自分の個性をきちんと表現していることで

調和のとれたセンスになるんだなぁと改めて思います。

私のメンズ服の教科書

私個人の服の趣味としては

ジャケットが大好きで

かなりのジャケットフェチなんです。

それはやっぱり

形をきちんと作ってくれるから…。

かっこいいイメージが好きなので

形をきちんとつくってくれるジャケットは

どの年代の女性にとっても

とても味方になってくれるものだと

思っています。

なので、

私はどちらかというと、婦人のファッション誌より

メンズファッションを本をよく見ることが多いのですが、

 

特によく見る漫画があり

ファッション大好きな人にお勧めしたいのが

大河原遁氏の「王様の仕立て屋」

この漫画は

日本人の織部悠という主人公が

イタリア・ナポリの中の「究めし職人」といわれる人たちから

「ミケランジェロ」と称賛された

伝説の仕立て屋職人(漫画では故人になっています)が

唯一認めた弟子として登場し

様々な問題を抱えた人が

織部悠の(めちゃくちゃ高い)服を着ることで

ハッピーエンドになるというお話。

 

そして

メンズ服といえば

基本はスーツなのですが、ご紹介の通り、

この漫画32巻もある…

(実はそれだけではなく、さらに続きの漫画もあるのですが…)

 

それだけ、メンズ服で語れることがたくさんあるということで

 

例えば、…(少しネタバレです…)

 

ある家庭内暴力を受けている生徒を

助けたいと思っている熱血教師がいるんですが

その先生…、熱血過ぎていつも怒っているので

周りから

その先生怖がられているんですよね…

そのため

その生徒に怖がられないようにするために

主人公の織部悠(オリベ・ユウ)に

着ているスーツを仕立て直してもらうのです…。

 

それが

これまで好んできていた英国風の

かっちりしたスーツから

ナポリ風のスーツに仕立て直すことで

柔らかい印象になる…。

 

それは英国風の完璧なシルエットは

ともすると、人に威圧的に感じさせるもので

(もちろん、きちんと見せたいなど

そうした場面が必要な人にはそれが良いわけですが)

 

今回は「人から優しくみられたい、心を開かせたい」

という場面なので、

 

わざとステッチの色を変えたり

肩をなで肩にしたり

肩にわざとしわをよせる「雨降り袖」にすることで

 

完璧ではなく、、

逆にわざと隙を作ることで

くつろいだ印象を人に与える

ナポリ風のスーツにしてしまいます…。

 

そして

そのスーツをきた熱血教師の印象が

変わったことで

なんとなく話しかけやすい雰囲気がでて

心を閉ざしたその生徒から

家庭の事情を打ち明けさせるように

持っていくことに成功!

 

洋服って、そんなふうに

その人の雰囲気を変えてしまう力があるのは

確かなんですよね。

また、高いスーツを自腹で作ることで

自分自身や生き様、仕事への覚悟が表れ

その人の雰囲気を作ることが出来るもので

 

ある意味パーソナルカラーにも通じていて

とても勉強になる漫画なのです。

 

やはり

西洋の服は

立体的に服を作り上げ

どうやって

着こなす人を魅力的に見せるかという技術が

長い長い時間の中ではぐくまれているので

着物文化の日本人には

眼からうろこの話がたくさんありますよ…。

 

おしゃれは究極

自分が何者かをわかってもらうったり

人に自分をどう見せたいか、

また、自分がなりたいイメージ…

そんな自分らしさを表すツール。

 

お洒落に因んだ日に

自分をどう見せたいか

あらためて考えてみるのもいいですね…。

 

 

明日も素敵な1日をすごしてください虹

 

 

ありがとう、ありがとう、ありがとう!