色の素描 ―3月6日―

 

色の素描 ―3月25日―

あおい湖面を覆う
深い午後に
山の気配は
くろくなって
動物たちの声も鎮まる

わたしは冷たい
クリームに飽きて
ボートから今
立ち上がるとこ

読みさしの文庫本に
しおりがわりの
あのときの航空券を挟んで
空白から今
立ち上がるとこ

仰ぐ太陽はかすんでいて
しるべにはならないけれど
曇天にはなれているから
音をきけばそれとわかる

囀るものが
つたえてきたのは


スカートの
枯れ葉をはらって
そろそろあの通りに戻る


今度はたぶん
あの人の顔を見ても
薄い笑顔で
あいさつができるはずだ

 

 

 

――本日もお読みいただき、誠にありがとうございました――

 

本日も、みなさまにとって彩り豊かなすばらしい一日でありますように。

 

🌈どの色も人生の宝石🌈

 

 

 

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