色彩検定虎の巻 -3ページ目

色彩検定虎の巻

期間限定で色彩検定合格のためにいろいろ書いてみます。
よろしければ活用してください☆

色彩検定2級の公式テキストでは、前回お話した配色以外に、色相環を規則的に分割して色を組み合わせる方法が紹介されています。

ここでのポイントは、まず配色に使う色の数と名前をつなげられるようにすることです。それができれば50%以上はクリアしたも同然。聞きなれない名前かもしれませんが、がんばって覚えてください。なお、以下の配色について、トーンは自由に選択できます。

2色配色=ダイアード
色相環を2等分する直径の両端にある2つの色相。補色色相配色(色相差12)

3色配色=トライアド
色相環を3等分する正三角形の頂点にある3色相。3色が対照色相(色相差8)

分裂補色=スプリットコンプリメンタリー
補色関係の2色のうちの1色を、両隣の色相に分裂させた3色配色。二等辺三角形の頂点にある3色相の配色

スプリット 
 
上の図は、6:yOと18:Bの補色のうち、6:yOを両隣の色相(4と8)に分裂させた3色配色です。この例のように、ビビッドトーン以外の場合、両隣にある奇数番号の色相(5と7)がカラーカードにないため、その隣にある偶数番号の色相が使われますが、ビビッドトーンの場合は、奇数番号の色相を使って配色されます。

4色配色=テトラード
色相環を4等分する正方形の頂点にある4色相の配色。2組の補色

5色配色=ペンタード
本来は色相環を5等分する正五角形の頂点にある5色相(マンセルのRYGBP)。PCCSは5等分できないので、トライアドに白と黒を加えた5色配色

6色配色=ヘクサード
本来は色相環を6等分する正六角形の頂点にある6色相の配色で、3組の補色。テトラードに白と黒を加えた6色配色もヘクサード

ペンタードやヘクサードで無彩色を入れる場合、必ず白と黒の両方が含まれます。白だけしか含まれていなかったり、灰色を混ぜたりして引っかけてくるので注意してください。

【調和する色彩の考え方】
ジャッドがまとめた色彩調和の4つの原理と、ルードが指摘した色相の自然連鎖の考え方をしっかり押さえましょう。

●ジャッドがまとめた色彩調和の4つの原理

秩序の原理…色相環などから規則的に選択した色は調和する
例:上記で述べたダイアード~ヘクサード、グラデーションなど

なじみの原理…日頃から見慣れた色の関係は調和する
例:ナチュラルハーモニー、トーンオントーン配色など

類似性の原理共通性のある色どうしは調和する
例:ドミナントカラー、ドミナントトーンなど

明瞭性の原理明快なコントラストがある配色は調和する
例:純色によるトライアド、トリコロール配色など

●ルード
現代色彩学(モダンクロマティックス)を著したアメリカの自然科学者で、配色調和は色数を限定することで得られるという考え方を提唱。
後に色相の自然連鎖と呼ばれる自然の法則を指摘し、これに基づく配色は調和すると論じた→色彩検定(2級編①)ナチュラルハーモニー参照。

色彩検定2級の「色彩調和」は、通常、複数問出題されます。
そのうちの1つは、配色カードの色から正しい配色技法を読み取って解答するパターンです。
ここでは、各配色技法のポイントをまとめておきますが、学習するときは、配色の名前に用いられている言葉の意味や、配色カードの色も覚えるようにがんばってください。

なお、配色カードを切ったり貼ったりすると時間がかかるので、余裕がない方は切り取らずに見るだけでよいと思います。余談ですが、私は色彩検定の対策講座の中で、はさみとのりを使わせたことがありません。1級の実技ですら模試のみです。

【自然の秩序からの色彩調和】

ナチュラルハーモニーとコンプレックスハーモニーは、組み合わせる色どうしの、色相環上での黄(8:Y)までの距離、②明度の関係がポイントです。

ナチュラルハーモニー(ナチュラル配色)
隣接・類似色相配色において、色相環上で黄(8:Y)に近い色相の明度を高くする

コンプレックスハーモニー(コンプレックス配色)
色相環上で黄(8:Y)に近いほうの色相の明度を低する

例えば、16:gB(緑みの青)と18:B(青)は、類似色相配色です。

 

上のように、lt16とdp18の配色が、ナチュラルハーモニーかコンプレックスハーモニーかを考えてみましょう。

①色相環上でどちらが黄に近いかを確認する⇒16:gBのほうが近い
②明度を比べてみる⇒16:gBのほうがdp18よりも明るい

①と②を総合してみると…黄に近い色相のほうが明るいナチュラルハーモニーと判断できます。
なお、ナチュラルハーモニーは隣接・類似色相配色に限定されますが、コンプレックスハーモニーは、中差色相や対照色相、補色色相配色でもつくれます。

【配色技法】

ドミナントカラー配色…多色配色で、色相を統一(同一~類似まで)
ドミナントトーン配色…多色配色で、トーンを統一(同一~類似まで)

ドミナント→「支配的な」「優勢な」の意味
色見本から選択する場合は、色相に統一感があるのか、トーンに統一感があるのかに注目してみましょう。

トーンオントーン配色…同系色相の濃淡配色
色相を統一(同一~類似)して、明度差をつける

トーンイントーン配色…同系トーンでまとめた配色
トーンを統一(同一~類似)

上の2つの配色は名前が似ているため、間違えやすいのですが、配色の条件は正反対ともいえます。トーンオントーンは色相を統一、トーンイントーンはトーンを統一した配色です。

なお、トーンオントーン配色は、ドミナントカラー配色の仲間といえます。違いとしては、トーンオントーン配色には「明度差」をつけるという条件が加わります。

また、トーンイントーン配色は、ドミナントトーン配色の仲間です。検定対策上、両者に違いはないと理解しておいても大丈夫です。

以下、3つの配色はトーンイントーンの仲間で、それぞれ、さらに条件が加わります。

トーナル配色中明度で中~低彩度の中間色だけ配色
sf、d、ltg、gのみ

カマイユ配色…一見、1色に見えるほど、似ている色どうしの配色
検定試験では、同一または隣接色相で、同一または類似トーンの配色

フォカマイユ配色…カマイユ配色の色相とトーンに少し差をつけた配色
検定試験では、類似色相で、同一または類似トーンの配色

カマイユかフォカマイユかの違いを見分けさせるような出題は過去にありませんので、両者の定義をそれぞれ覚えておけば大丈夫です。

次の2つは、明快な配色の代表として覚えておきましょう。

ビコロール配色…明快な2色配色
トリコロール配色…明快な3色配色

いずれも国旗に見られるような、色どうしの差がはっきりしている配色です。カマイユのようなあいまいな2色配色はビコロール配色とはいいません。




 

 
 
 







色彩検定2級の「色彩調和」の前に、3級で学習する配色の基本を押さえておきましょう。
この知識が身についていないと、2級の範囲も理解しづらくなってしまいます。

3級で学習する配色の基本は、PCCSの理論に基づき、「色相を手がかりにした配色」と「トーンをてがかりにした配色」があります。

「色相を手がかりにした配色」は、6つに分類された色相の関係とその色相差をきちんと覚えてください。
「トーンを手がかりにした配色」は、3つに分類されています。
PCCSのトーン図上での位置関係がカギになりますので、まだ覚えていない方は、ここでがんばりましょう。

【色相を手がかりにした配色】※トーンは自由に選べる

同一色相配色=色相差0     
  例:v2-dk2、ltg18-g18
隣接色相配色=色相差1     
  例:v2-v3、sf18-v17
類似色相配色=色相差2、3   
    例:v2-v24、b18-v20
中差色相配色=色相差4~7  
  例:v2-v8、g18-dkg12
対照色相配色=色相差8~10  
   例:v2-v12、p18-dp4
補色色相配色=色相差11~12 
   例:v2-v14、d18-b6

色相環は円なので、たとえば、2:R(赤)と24:RP(赤紫)の関係は、22の色相差があるのではなく、色相差は2です。
時計回り、反時計回り、どちらで数えてもかまいません。

【トーンを手がかりにした配色】※色相は自由に選べる

同一トーン配色…同じトーンだけ使った配色
例:b4-b10、sf20-sf22

 

上の図は、対照色相で同一トーンの配色


類似トーン配色…PCCSのトーン図で、タテ・ヨコ・ナナメに隣接するトーンどうしの配色
例:タテ=d2-sf8、ヨコ=d2-g10、ナナメ=d2-dp22

 

上の図は、同一色相で類似トーンの配色

対照トーン配色…PCCSのトーン図で、タテ・ヨコ・ナナメに大きく離れたトーンどうしの配色。結果的に、明清色(p、lt、b)と暗清色(dkg、dk、dp)や、高彩度(v、b、s、dp)と低彩度(p、ltg、g、dkg)の組み合わせになる。中明度・中彩度のsf、dは、対照トーンの組み合わせがない
例:タテ=lt2-dk4、ヨコ=v2-g14、ナナメ=p2-dp16

 

上の図は、類似色相で対照トーンの配色

※s(ストロング)トーンは、配色カードに色票がないため、検定試験でも出題されません。

今回の内容を踏まえたうえで、次回は2級の色彩調和を。
なお、前にもお伝えしたように、配色カードの色が出題されるときは色記号はついていないので、色から判断できるようにしましょう!