PCCS | 色彩検定虎の巻

色彩検定虎の巻

期間限定で色彩検定合格のためにいろいろ書いてみます。
よろしければ活用してください☆

色を数値や記号で表すシステムを表色系(ひょうしょくけい)といいますが、表色系にはいくつか種類があり、それぞれに色を表す方法などが違います。

PCCS(Practical Color Coordinate System)は、日本色彩研究所が開発した表色系です。

3級を受ける場合は細かい部分も覚えておく必要がありますが、2級でのPCCSは、配色調和を理解するためと、「配色カード」の色と色記号をつなげられるようにすることが目的です。

ポイントとなるのは以下の通りです。

①色相環
1:pR(紫みの赤)~24:RP(赤紫)までの24色相に分かれている
※できるだけ番号と色相名は覚えたほうがよいですが、偶数番号の色相だけでもなんとかなります。ただし、色相環の並び方はある程度理解しておくほうがよいです。

向かい合う位置にある色どうしを補色という
※PCCSの場合は残像として見える色どうし(心理補色)が向かい合っている

②明度
1.5~9.5で設定
黒=1.5、白=9.5

③彩度
無彩色の0s~純色の9sで設定

④トーン
明度と彩度を合わせた概念がトーン(=色調)
有彩色12種類、無彩色5段階に分類
※有彩色12種類については、すべて名称と略記号を覚える
(例:ビビッド=v、ブライト=bなど)
※有彩色12色調の明度・彩度の位置を表すトーン分類図は書けるようにしておく

こんな感じの図 



明清色(めいせいしょく)、暗清色(あんせいしょく)、中間色(ちゅうかんしょく)を理解する
明清色=純色に白だけ混ぜた色
暗清色=純色に黒だけ混ぜた色
中間色=純色に灰色(黒と白)を混ぜた色

12トーンを分けると

純色=v
明清色=b、lt、p
暗清色=dp、dk、dkg
中間色=s、sf、d、ltg、g
※配色カードにはs(ストロングトーン)の色がないので、sの色は試験でも出題されません

⑤PCCSトーン記号

配色カードの裏面に用いられている色記号です。
有彩色はトーンの略記号と色相の番号
たとえばv2→ビビッドトーンの赤

無彩色は黒=Bk、白=W
灰色はGy-4.5のように、Gyのあとにハイフンと明度の数値

PCCSについては、とりあえずこんなところかと思います。
あとは配色について学習するときに。