日本人のための歴史学 岡田英弘著 | DESIGN STUDIO COLOR CODE

日本人のための歴史学 岡田英弘著

あまり読んだ本の事をブログに書く事はありませんでしたが・・・
今年は気になった本の事は少しは書くようにしたいと思います・・・

現在、読んでいる本は、岡田英弘著「日本人のための歴史学」
歴史学なので歴史全般の事について語られている訳ではなく・・・
モンゴル史と中国史、それにどう日本が関わって来たかを書いている本です

岡田氏の見解はジョーナリストのものとはけっこう異質な中国の歴史観があり、かなり面白いです・・・

同氏著の「この厄介な国、中国」にも共通して書かれている事は漢文についてであり、漢文の表現方法は混沌としていた中国を秦の始皇帝が支配しやすくする為に共通の情報の伝達方法として使用する漢字に制限を設け、新しい漢字を作る事を禁止した事から始まる漢文の表現には限界があり、思想や新しい概念を広げる事には不向きな言語で有ると言う事・・・
そして欧米の列強が帝国主義の活動として植民地を求めて中国にやって来た時に、この欧米の概念を伝える事が出来なかった漢文の代替えとして日本で作られた新語を導入し、西洋の概念やシステムを中国に導入したと言う事実・・・
清王朝から中華民国へ移行する時に日本に留学していた軍閥の人々が、日本で作られた東洋と西洋をミックスした概念を持ち込み革命を起こした事・・・
よって、現在の中国の基礎となる概念は日本の影響をかなり受けていると言う事を書いています・・・


そして、中国の外交の問題のほとんどは内政の問題のことであり、それを清王朝から中華民国、中華人民共和国へ移行していく中での内政問題の例をあげて解説しています・・・



岡田氏の言う今後、日本がとるべき3つの態度とは
まず第一に、日本は中国には非常に大きな恩義を受けて来たのだ、というアプローチを止める事
そういう事実はまったくない・・・

そして第二に、今の中国をつくったのは日本だという事を認識すること・・・今の中国にあるものは、ほとんど日本に起源がある、と言う事を認識するだけでも、随分話は違って来ると言う事・・・


第三は、開国以来、日本にとって、中国は災厄以外の何物でもなかったと言う事・・・
日本は日清、日露、満州事変、支那事変とどんどん貧乏くじを引いていって、最後は大東亜戦争に負けたと言う事・・・



この三つは中国脅威論とも違うし、訳のわからない友好論とは全く別のアプローチです・・・
中国は基本的に放っておけば、内政問題で自滅するとの見方なのです・・・


後、数ページで読破・・・

今後の中国との取引に活用できそうです・・・