現役時代に一番いい思い出ってなんですか?と聞かれて
ぱっと浮かんだのは イタリアロケの事でした。
ブライダル会社のウエディングドレスの撮影
ミラノで撮影しました。
私がまだ、35~6歳の頃です。
ドレスを30着程 現地に持っていきます。
発送はメーカーさんがしてくれてミラノの空港でドレスを受け取ります。
ドレスはギュウギュウに詰められてます。
そのドレス×30を一人で アイロンですよ。
しわくちゃですからね、なんせギュウギュウだったから、
一日中 ずーっとアイロン、、、腕があがらなくなりマスタ
他のスタッフさん(カメラマン デザイナー、メーカーのプレス、ヘアーメーク)たちは
ロケハンに行くデスよ。
撮影によさそうな 場所を探しにいくのです。
言い方替えたら ちょっとした観光
次にモデルのオーディションを現地でします。
日本から連れて行くと 経費が掛かりますので 現地調達です。
また、現地だと 安くてきれいな子がいっぱいいますだ。
目安は 日本で白人を使うと (媒体にもよるけれど) 30万としたら 現地だと5~10万かな。
あと、2次使用は別料金とか 面倒くさい。
それが 現地だとないと同じ(目が届かないからわからないってことです)
日本からモデルつれていくと 経費(交通費、滞在費)が掛かります。
大雑把に計算してっみると
一人50万 4人使って200万。
ギャラが.30×4=120万 合計340万ですよ。
現地調達は 10×4=40万 差額300万浮く計算ですねぇ。
代理店は 日本から連れて行ったことにして 経費に計上(くすねる)するんだろうなぁ
さて、何人か決定して 撮影の段取りを決めていきます。
初日は それくらいで明日からの激務に備えて 休みます。
私は初日から激務でしたよ。
撮影場所は教会、レストラン。
すごく記憶に残っているのが コモ湖のホテル。
屈指のセレブや貴族さんたちの保養地です。
撮影でお邪魔したホテルは 半端ない豪華さでした。
ホテルの敷地で撮影
そんな中で ドレス持って走る私は 変な日本人ですよぉ(自覚してました)。
アシスタントもつけずに よく頑張ったなぁって思います。
若いから頑張れたんですよねぇ、今なら無理~
本当の所 大変だと思ってなかったんですよ、今の私なら アシスタントを付けてくださいって言いますね。
ギャラも吊り上げますよ
相場が知りたい人、交渉してほしい方は連絡ください!お手伝いしまっせ!
その後 ネットで見たとき 高級すぎて こんな凄いホテルだったんだと感動しました。
コーディネーターの力です(交渉力、コネ 色々あります)
エリザベステーラー、ヒッチコック 様々なセレブが愛したホテル
いつか 泊まってみたいですね。
でも気後れするかも。。。
そうそうたるセレブご愛用ホテルですから。
あっ、金額も無理かも~
追記
映画 スターウオーズでアナキンとパドメが結婚式をあげた撮影場所も
コモ湖のホテルです。