「美人薄命」

 

 美人薄命と言われますが、色は美しいほど薄命なのだそうです。

 

たとえば塩基染料で絹を染めると、蛍光を出して美しい色に染まります。

 

 ただ残念ですが、日光に弱く直射日光に当てると色がさめてしまうのです。

 

ところが、美色長命の染料が開発されました。

 

 

 

  反応性染料と言われ、綿・麻・レーヨンなどのセルロース系の繊維に

最適で、毛や絹などの繊維にも美しく染まります。

 

 この染料はデリケートなので、染色の条件が難しく時間もかかりますが、素晴らしい色に染まります。

 

 綿製品も美しい色に染ままるので、思いもよらないことだったそうです。

 

ローケツ染めでは、蝋(ろう)で描いた後に染料につけ乾かします。

 

 

 

 草木草木染は、植物の実・幹・皮・茎・根・花を煎じた汁で染めるものです。

 

この液にはタンニンが含まれているので、直接染めることもあるそうです。

 

草木染も媒染染料と同じで多くの色がある染料です。

 

では草木染に役立つ植物を色別に紹介します。

 

 黄色は刈安・くちなし・うこん・えんじゅ・やまもも、などです。

 

茶褐色は、はぜ・くるみ・くぬぎ・はんのき・桑、など。

 

褐色は褐色はザクロ・柏木・ノブ実など、紺色は藍の花、紫色はログウッドや露草、

 

 赤色はすほう・はまなす・紅露など、黒色は椎の皮です。

 

草木染には多くの植物がお役にたっていること、あらためて確認をしました。

 

参考文献「色のはなしⅡ」

色のはなし編集委員会   

発行「技報堂出版株式会社」

 

次回は「七宝の色」です

 

 

 

 

 

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   特許取得(特許 第7304656)

 

「金彩と紅彩

 

 金の美しさは古くから目をひくので、陶磁器の装飾に使うことがありました。

 

当初は、金箔を漆で貼り付けていましたが、その後金箔を焼き付けるように

なっています。

 

 1650年頃になると、金箔の代わりに金粉を焼き付けることになり、

 

1830年にはドイツ人のキューンが水金(みずきん)で彩飾を始めた

そうです。

 

 このような水金(みずきん)を使って焼き付けた陶磁器は、私たちの

身近でみることができます。

 

 

 

 金色にならない金色の金ができるそうです。

 

 それは金粉を着色剤に使うと、金色とは違うピンク色・赤・紫の色が

生まれます。

 

 金をごく少量融かし込むと十万分の2ならルビーのような濃い色を出し、

 

十万分の1なら淡いピンクになるそうです。

 

 金がいろいろな色を出すのは、金がコロイド状になって釉焼の中に混ざり、

 

コロイドの粒の大きさにより色の状態が変わってくるからです。

 

 金を含んだ釉薬を1000度以上の高温で焼くと無色透明になりますが、

 

温度をゆっくり下げていくと色が出てくるそうです。

 

 また紅彩とは真珠の光沢を示す彩飾のことで、ペルシャから始まったと

いわれます。

 

先人の知恵が受け継がれて、今もなお彩飾が生かされているのです。

 

参考文献「色のはなしⅡ」

色のはなし編集委員会   

発行「技報堂出版株式会社」

 

 

次回は「美人薄命」です

 

 

 

 

 

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「自然の岩絵具」

 

 自然の中にある岩絵具(いわえのぐ)は、岩を砕いたり焼いたりして作る絵具です。

 

今でも岩絵具は、日本画や洋画の絵の具として大切に使われています。

 

 絵の具に適している独特の美しい色の岩はまれなので、探すことが難しいそうです。

 

また砕石・粉砕・精製という過程が必要のため、高価なのは当たり前だそうです。

 

「群青」の美しさは格調が高く、瑠璃と呼ばれる天然の鉱石を粉砕して作られる貴重な岩絵具です。

 

 

 また「鶏冠石」と呼ばれる鉱石を細かく砕くと、橙色の美しい岩絵具になります。

 

 孔雀石は孔雀の羽のように輝く緑色で、粉砕すると山緑という緑色の岩絵具が出来上がります。

 

 岩絵具や顔料などの色は、はとんどが粒子を通過した光の色の反映だそうです。

 

 それは岩絵具を通過する光が多いほど、色が濃く冴えて見えることが分かりました。

 

 天然の岩絵具にも、黒鉛・緑土・黄土のような不透明なものがありますが、どの部分も同じ色をしているのが特徴だそうです。

 

 また岩絵具は、鉱石を焼いてはじめて独特の色相がでることもあります。

 

 ただ非金属の種類が違うと光を吸収する状態が変わるので、反射する色光が変わり岩絵具になる岩石の色も違ってくるそうです。

 

 本当にデリケートな岩絵具ですね。

 

参考文献「色のはなしⅡ」

色のはなし編集委員会   

発行「技報堂出版株式会社」

 

次回は「金彩と紅彩です

 

 

 

 

 

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「葉っぱの裏表は?」

 

 葉っぱの裏は白っぽいそうです。

 

あまり裏返しで見たことは少ないですが、確かに紅葉した葉っぱの裏は表に比べると白っぽいですね。

 

 たとえば夏の濃い緑の時期に、葉裏が白っぽさが目立つことがあります。

 

 風に吹かれて山々の葉は、白っぽいので風情があるといわれています。

 

裏が見えるのは何となく寂しく、哀れに感じる人もいるでしょう。

 

 まわりが緑の中で裏表の白っぽさが印象的でもあり、見ている人の心に届いているからでしょう。

 

 木の枝から落ちた葉は、表か裏かのどちらかを見せていますが、確率は五分五分で紅葉や黄色い葉も白っぽい葉は目立っています。

 

 冬の枯れ木立の下には、表と裏の葉が微妙にコントラストがあることに気づきます。

 

ただイチョウの葉は少し違うそうです。

 

 

 

 イチョウは広葉樹ですが、表と裏の区別がつきにくいそうです。

 

それは黄色くなってからも変わらないのです。

 

イチョウが落ち葉になっても、散る印象はおなじになります。

 

 ただシイやタイサンボクのように裏は茶色く見え、ベゴニアは裏が赤く見えます。

 

 昔の人は葉っぱの裏まで注目していたので、これも紅葉見物や新緑の季節に裏の葉を見たくなりました。

 

参考文献「色のはなしⅡ」

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次回は「自然の岩絵の具」です

 

 

 

 

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紅におふと茜さすの意味」

 

「紅におふ」は、大伴家持の有名なく句「春の苑 紅にほふ桃の花 下照る道に出で立つ乙女」があります。

 

 

 * 銅像は高岡市にある大伴家持像です。

 

「にほふ桃の花」は今のような匂うという感覚よりも「映えるやさかり」に近い言葉だそうです。

 

 また「茜さす」は茜の根が赤黄色の染料となりました。

 

多年生のつる植物で、初秋に白い小花をつけますが、あまり目立たないそうです。

 

 「茜さす」という言葉がありますが、茜から美しい色がとれることから「日」「昼」「紫」にかかる形容詞です。

 

 

 草木染としてサクラ類は赤っぽい染料に、木の皮や材木、そして葉や根も微妙な違いで染まります。

 

 そして何度も繰り返して染めるところに、濃さや渋み、深みが出てくるのです。

 

 自然界の植物から色を取り出す工夫は、古い時代から行なわれていますが、媒染に使われる灰も植物です。

 

 そんな先人たちの工夫が、今の時代にも生かされています。

 

 

参考文献「色のはなしⅡ」

色のはなし編集委員会 

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次回は「葉っぱの裏表は?」です

 

 

 

 

 

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