色彩検定試験日1ヶ月を切りました。
色彩検定2級合格講座も残り1回となり、
ラストスパート!
生徒さんも私も頑張ってます(^_^)/
カラーリスト 諸泉 和美です。
2級の山場の1つと言えば
「マンセル表色系」といわれる、色の表示を学びます。
押さえておくべきは、PCCSとの違いです。
「マンセル表色系」は、
世界的なレベルで最も普及している表色系で、
マンセル表色系は正確な色を伝える為に
考案されたものだけあって、
かなり細かく分割してあります。
ちなみに、
3級で学んだ「PCCS」は、
日本色彩研究所という日本で開発されたカラーシステムで、
こちらは、主に
「色の組み合わせ「色彩調和」を考えるのに適している」ので、
よく使い便利です。
◇ マンセル表記◇
H(色相) V(明度)/C(彩度)
(例)
5R 4.0/14.0 (赤色で明度4.0、彩度14)
と言った感じで記載されてます。
「5」の数字がついた色相は、
その代表色相となり
これは、5Rは赤の代表色相です。
~マンセルを覚えるポイント~
①マンセル色相環の基本色相は
R(赤)Y(黄)G(緑)B(青)P(紫)の 5 つ。
②そして、それぞれの間に
YR(黄赤)、GY(黄緑)、BG(青緑)、PB(青紫)、RP(赤紫)
中間色相が配されて10色となっている。
この10色相の各色相を、
さらに10分割した100色相が、「マンセル色相環」です。
(つまり、赤が1R~10Rまであり、赤・黄赤、黄・・・と10色相あるので、10×10=100)
これは、5と10の数字がつく20色相で色相環を表わしたもの。
なので、100色相って、相当すごいでしょ(^^)
見た目はPCCS色相環と似ていますが、
黄色の位置だったり、色表示が違います。
(色表現には可能な限り再現してますが、ブラウザなどにより、異なることがあります)
③PCCSでは「YG」と表わされる黄緑が、
マンセル表色系では「GY」となることに注意!!
④青系の色においては、
PCCSとマンセルでは記号がズレることに注意!!
例えば、いかにも青らしい青色は、
PCCS では「18:B」ですが、
マンセル表色系においては「3PB」
「青紫」として表示されること!
上の色相環でみると、
3PBは、5PBより10B寄りということ。
⑤その他、
マンセル表色系で注意しなければならないのは、
色相ごとに、最高明度や最高彩度が異なることや、
色相によって、最高彩度における明度が異なること
最高彩度値は、
・寒色:MAX8
(寒色で8だと彩度が高く、彩度値「12」はとかはありえない・・ということ)
・暖色:MAX14
・中間色:寒色と暖色の中間くらい
このポイントを押さえているといいですね(^^)
最初は、テキストに書いてある、マンセルの意味が、
何がなんだか分からないのですが、
理解すると、とても簡単です!
でも、
そもそも、なぜ、こんなことを学ぶの?
カラーコーディネートだけじゃないの?と
疑問を抱く方もいらっしゃると思いますが、
たくさんあるカラーコーディネートの試験全般、
「色の表わし方」を学び、
また、光があり、モノ(物体)に当たって、眼(脳に伝達)を通して、色を見ているので、
光、照明、眼の構造も学びます。
そして、
ファッション、インテリア、エクステリアやweb、ビジュアル、プロダクトなども。
普段の生活でも密接に関係していたり、
実際、色彩計画をするときなど、
色の表記に関しては、
色指定を間違わないなどメリットがあるんですね。
例えば、
住宅設備や外壁の色をどうするか?を考えた時に
カタログを見ると色の数字が記載されていることがあります。
少しだけ、
商業施設の建築に携わり、
CADオペレーターをしていた時があったのですが、
ここのトイレのジェットタオル(ハンドドライヤー)の色は、
オフホワイト系のこの色を使います!と指定され、
色表示は、マンセル値がほとんどでした。
逆に言うなら、
マンセル値を見て、色をイメージできるかどうか・・・
なので、割と様々な所で使われていたり、
カラーコーディネートをする上では、
知っておきたいところなのです。
どういうことかと言うと、例えば
「桜色」と聞いて、
薄い・淡いピンクを思い浮かべる方もいれば、
濃いピンクを思い浮かべる方もいるとします。
ですが、
桜色が
■ ←こういう色だったとして、
実際目にしたら、
薄い、淡いピンクですよね。
それぞれに思い浮かんだ「桜色」がどういう色なのか
色を見たことで、共通の色として認識でき、
この色を、
「記号」や「数字」でピンポイントに色を指定することができるんです。
色を「記号」や「数字」で表すことができ、
その表示方法を学ぶのです。
マンセル値は、国際的にも適用されているので、
マンセル値が分かる人は、
この数値化されたものを見ると、
「この色のことね・・・」と、どこの国の人も分かるって、
面白くないですか(^^)
言語の壁を超えたコミュニケーションツールなのです!
と言ってみると、
なんだか、かっこいい(笑)
色に興味がある方
勉強してみたいという方に
少しでも伝わると嬉しいです♡