「新橋」と聞くと、思い出すのは?

サラリーマンの聖地?でしょうか?
 
「新橋」の地名がついた、色の名前があります。

その名も 「新橋色」

どんな色を想像されますか?


こんばんは。

カラーリスト 諸泉 和美です。


新橋色」とは・・・


明治末から大正にかけて流行した、新橋の芸妓さんが好んで着用した着物の名前から、
生まれた色名。

化学染料が明治時代から輸入され、先端をきって、新橋の芸者さんたちが取り入れたとか。

芸者たちが集まる場所の置屋が新橋の金春新道(こんぱるしんみち)に多くあったため、

「金春色」とも呼ばれました。

金春通りの由来も、ここから付いたそうです・・

ローカルな町名が色名になった珍しい色なんです♪


先月、5月21日~24日まで「東をどり」が催され、観に行ってきたんですね。

資生堂パーラー銀座本店サロン・ド・カフェでは、
期間中「新橋色のクリームソーダ」がメニューにあったり♡



東京新橋の花街の芸妓たちが、京都の「都をどり」にならって、始めた舞踊 「東をどり」

歌舞伎とはまた違った、女性ならではのしなやかさと艶やかさ。

ロビーにいた芸妓さん♪

 
艶やか~♥ お姿を見て、こちらまで、おしとやかになってしまいます。

 
この中に「新橋色」に近い色が使われてます!

演目の最後は、東をどりに出た芸妓さん達が勢ぞろいで一斉に踊ったのは、
華やかで、圧巻でした!


新橋には、「新橋色」が使われている所を目にすることができます♪

「ゆりかもめ」の各駅には、

駅文様が定められていて、

新橋駅の文葉は「柳縞 やなぎじま」で、テーマカラーは「新橋色

 柳縞模様と新橋色


ゆりかもめの全駅に、慣用色名が使われていて、

台場駅には、菫色。 国際展示場駅は、桜桃色などなど・・

見つけた時は、感動ものです(笑)ぜひ、探してみてくださいね♪

チェックしてみるのもおもしろいですよ~。



「新橋色」は、AFT色彩検定テキストにも出てくる色。

6月20日には色彩検定がありますが、試験を受ける方もいらっしゃるでしょうか?

3、2級のテキストの最後に、

JIS 慣用色名が載ってますが、

色名を聞いて、色の特徴、由来、どんな色なのか、ポン!と思い出せるようにしましょう♪

新橋色なら・・
明るい緑みの青 マンセル値 2.5B6.5/5.5 ですが、



マンセル値を正確に覚える必要はありません!

色相は、緑みの青   (水色にちょっと緑色が混じっているとか・・・暖色系ではない・・・とか)
 
明るさは、中くらいで

彩度は、ちょっと高め (薄い色ではないとか・・・)

という感じで。。。ざっくり(笑)

選択問題の中から、

例えば、「新橋色」に相当する色を選びなさい・・という問いがあったら、

選択肢から、ぱっと答えられるように♪


脱線しましたが(笑)

一度行ってみたかった「東をどり」を観て、
ちょっとタイムスリップした気分と、流行った時代に思いを馳せた1日でした。

いつか、「都をどり」も観てみたいものです♡