シニア世代が喜ぶ色 | カラーのプロになる秘訣&ビジネスに役立つ色の使い方

カラーのプロになる秘訣&ビジネスに役立つ色の使い方

色彩業界歴25年以上のカラーコンサルタントが、カラーコーディネートのプロになる秘訣を教えます!

カラーコンサルタントの三浦まゆみです。


先日、老人ホームで、入所している高齢者の方に、フラワーアレンジのワークショップをされている先生とお話する機会がありました。

その先生は、一般の主婦の方にもフラワーアレンジを教えています。


「三浦さん、やっぱりね、お年寄りの色の好みって違うんだよね」


という言葉に、興味津々でお話を伺いました。

 

「月に1回、主婦の方にアレンジを教えているのね。


それで、その季節の行事によっては、すごくシックなお花を使う場合もあるんだけど。


主婦の方々には、すご~く受けが良くて、喜ばれる色でも、


おばあちゃま方には、汚いって言われるの」

 

「そうなんですか、なんででしょうね?」

 

「おばあちゃま方が好きなのは、オレンジ黄色とかね、はっきりした色なのよね。


ほら、歳を取ると、眼の見え方も変わるじゃない?


あんまりはっきりしない微妙な色って、汚く見えるみたいなのよ」

 

「なるほど~~」

 

そう、年齢を重ねると、眼の水晶体(レンズの役目をするところ)も老化します。


黄変して、黄色フィルターを通して世の中を見ているような感じになったり。


白濁して光線を通しにくくなったり。つまり、普通より暗く見えるんですね。



となると、若い時より色が見えにくくなるので、確かに穏やかなニュアンスのある、渋い色は、「よく見えづらい=汚い」、となるわけです。


色のテキストには書いてあることですが、リアルにシニア世代と関わっている先生からお聞きすると、とても納得してしまうエピソードでした。

 

シニア世代の方と接するときは、服装の色にも気を使った方がいいですね。

 

きれいな色を着て、目を楽しませて、心も楽しませてあげたいものです(^^)