unxxxxx. | ×××物憂げなShadoW×××

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こないだは初めての給料日だった。

なのに帰りの車でボロボロ泣いた。
良い涙じゃなかった。
虚しかった。

帰りにそのお金で家族にケーキ買って帰った。
でも心からの行動じゃなかった。
義務感が伴っていたことを否定したくても出来なかった。
そんな自分が嫌だった。

「初給料で買いましたーっ ほらこれ、ケーキだよ!」

そうやって笑顔で、
今まで育てて貰った感謝の気持ちをちゃんと込めて言えたらよかった。
けど親が喜べば喜ぶほど涙堪えるのが辛くなった。


研修の帰りも泣いた。
何もかも荷が重く思えた。
自分がすごく弱くて情けない人間に思えた。
疲れた。

「いよいよ今日から…」
みんなやめて…やめてよ…

4月になると同時に自分を葬りたくなった。
あの日の雨はお似合いだった。

事務所から外に出るときの妄想。
それはドア開けた瞬間トラックにはねられてメチャメチャになる妄想。

倉庫で品を探し回るときの妄想。
重い何かがガラガラ落ちてきて潰れる妄想。


何もかも心から進んで…
そんな訳無いでしょ。

義務感だけが原動力。
笑って崩れてまた泣いて、いい子ちゃんを一生懸命演じてる。
哀れな眺めはとってもお似合い。

本心見せない。
本音は言わない。
醜さ隠してほころびだらけのイイ子ちゃん。

そんなしらじらしさに
ほらね皆離れてく。

いくら辛くても本当は無理でも何も言えない。
我慢強さだけが取り柄なんだ。
それが無くなったら自分には何も無い。
あの子みたいに理解が早いわけでもない。
あいつみたいに冷静なわけでも無いんだから。

世の中にはもっともっと辛い人が居る。
皆大変なんだ。
そんな中自分だけが「助けて」なんて言ったって迷惑に決まってるんだ。

「厄介なかまってちゃん」「悲劇のヒロイン乙」「こっちまで暗くなるから止めてくんない」
そうやって一蹴されるだけだろう。


本当は背中なんて押して欲しく無い。
本当は試練だらけの前なんて見たくもない。

世間がもてはやす「内面の成長」とやらを遂げる為に
どれ程の傷を代償として負えばいいのか。

もっとがんばらなきゃ。
努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力努力どりょkしなきゃ。

耐えろ、逃げるな、甘えるなって言われて終わりなんだ。
そんな風に言われて傷ついたらと思うと怖いから誰にも打ち明けられない。
だからいつも孤独感は消えないんだ。
自業自得なんだ。


誕生日やだなー。

生まれない方が楽だった。
生きてくこと自体が重荷で仕方ないんだよ。

引き摺られるように生きてさ…

周りに気ばっか遣って
人から嫌われることが怖くて
嫌いな人からも嫌われるのが怖くて
そのうち疲れて楽しみすら持つことも許されなくて
一体何が楽しくて…


自分ですら自分自身の味方になれない。

本当はもう少しだけ自分を甘やかして、あともう少しだけテキトーに生きて。
もっと自然のままで居たかった。
でもそんなのは悪。

父さん母さんごめんなさい。
息をする義務押し付けられたって思っちゃった。
こんな風にしか考えられない子供でごめんなさい。


休むのなんて無理。
一度立ち止まってしまったら最後。
そこからまた歩きだす為のエネルギー…どこにも宛てなんて無いから。