「今日から始める 思考のダイエット」
佐野研二郎著よりご紹介いたします。
前回ご覧になっていない方はこちらからご覧ください。
著者が手掛けた仕事の一つが、KDDIのリスモだそうです。
みなさんはCMなどで一度は見たことあるのではないかと思います。
このキャラクターを考えるときに意識したのが、クライアントの注文に柔軟に対応できたり、その都度変わるコンテンツに合わせて姿を変えていけるようなシンプルなベースを作ることだといいます。
フラットで変化、進化できるものを作れば、いろいろなキャンペーンに合わせてリスモの姿を自由に変化させることができます。
例えば、EXILEとコラボレーションしたときは、リスモにサングラスをかけてLISXILEというキャラクターを作り、CMではEXILEと踊ってもらったそうです。
その効果は大きかったといいます。
多くの人をターゲットにする場合、作り込み過ぎず、わざと隙を与えることがとても重要だと著者は考え、消費者の好みで変化していける、という余地を作ることが大切だそうです。
完結していないことで、商品や広告を次々にアイデアを反映させることができ、見る側も作る側も飽きない。
そして継続させることが、最大のクリエイティブなのだといいます。