名古屋行きが確定すると同時に、やっっっと列車の扉が開いた!

これは向かいのホームに停車中の列車が新大阪行きなので、大阪方面に戻りたい人への救済措置とのことだった。

あまりにも急なアナウンスだったので、慌てて荷物をまとめて向かいの列車に飛び乗る人を何人も見た……。

 

それにしても、行き先が名古屋になって良かった!!

もし仮に、新幹線の復旧が遅れても、名古屋からなら高速バスや特急など、東京に帰る方法はいくつもある。

 

乗車中の列車は名古屋に向かうけれども、この車両からは一度降りてもらい、名古屋駅に休憩用車両を用意しているので、そちらに乗り換えてほしい、休憩用車両の利用は5時まで、と告げられて、24時過ぎにやっと名古屋に到着。

外の空気を吸うのは何時間ぶりだろう、とちょっと感動。

 

しかし、向かいのホームに止まっている休憩用車両に乗り込んだものの、すでにほぼ満席状態。

何なのこれ……?!

空席見つけた!と思っても、荷物が置かれていたりして座れない…。

3車両ほど移動して、空席を見つけれなかったので一度、ホームに出ると、

同じく席を見つけられなかったであろうご婦人が、駅員さんに向かって怒鳴り散らしていた。

それを見て冷静になり、今度はホームの先端の1号車まで歩いてから、列車に乗り込み、空席を探した。

そして2号車で空席を発見!

念のためお隣のおばあちゃんに「ここ、空いてますか?」と確認し、無事、座ることができた。

このとき、ホッとしたのと、疲れと眠気が一気にきて、すぐに寝落ちしてしまった。

 

・・・・・・。

 

夜中の3時ごろに目が覚めた。

列車の明かりがついたままなのと、椅子が倒せないので、

寝たんだが寝てないんだか、よくわからない朦朧とした状態。

もうあと2時間で、ここから出なくちゃいけないんだよな…そのあとどうしようかな…

考えていたらまた眠気が襲ってきた。

 

そしてとうとう、5時になった。

『おはようございます。運転の再開が見込めないため、どうぞこのまま7時までお休みください』

とアナウンス。

とりあえず良かった!!

5時に名古屋の市中に放り出されても、お店どこも開いてないから、行くところがない。

 

ここで一旦、車中のお手洗いに行くと、列車の扉は開いたままになっていて、ホームにシートを敷いて寝ている人が何人か見えた。

頭が冴えてきたので、7時以降どうするか考えた。

「名古屋 早朝 カフェ」で検索すると、名古屋駅構内の7時開店のカフェが複数見つかった。

もし7時に運転再開しないなら、名古屋で降りてしまうのもアリかもしれない。

 

お隣の席のおばあちゃんと少しお話をしたところ、

前日に弟さんが亡くなられて、葬儀のために東京に向かったところ、この缶詰事件に巻き込まれてしまったそうだ。

人生何が起こるか分からないね、とお互いに励ましあったりした。

 

ここでふと、名古屋の徳川美術館で秋季特別展が始まっていたことを思い出した。

もし、運転再開に時間がかかりそうならば、名古屋で下車して徳美へ行き、時間をつぶしつつ、様子を見るという考えが閃いた。

 

そして7時になり、

『運転再開は正午ごろの予定です』

と予想通りのアナウンス。

 

自ら名古屋で降りることを決意し、お隣のおばあちゃんにお別れの挨拶をし、荷物をまとめて列車から出た。

朝日が眩しい!