『この先の地点で、雨量が規定値を超えましたため、安全のため停車しております』

 

第一報の車内アナウンスは、こんな感じだったと思う。

 

ゲリラ豪雨みたいな感じかな、まぁすぐに止むでしょーと思って、

私は京都駅で買った駅弁を食べ始めた。

食べてる間にも、

『この後、天候は回復見込みです。安全が確認でき次第、発車いたします』

というようなアナウンスが何度か繰り返されて。

 

1時間が経ったあたりで、一番近い米原駅に停車。

 

それからさらに1時間経っても、一向に列車が動く気配がない。

 

あれ? これもしかして、今日中に家に帰れない可能性が出てきた??

このときから、若干焦り始めた。

あと1時間早く出発してたら、無事に帰れてたのかなとか、一瞬頭をよぎったけれども、

起こってしまったものはしょうがない。帰る方法を探さなくては。

 

今日の東京駅発の終電の時間、何時だったかな。

終電逃した場合を考えて、東京駅周辺のホテルを探したり。

指定席で窓際の席だったので、携帯を常に充電できたのは良かった。

 

そんなことをしているうちに、さらに一駅先の岐阜羽島駅まで進んだものの、

扉は開かないので軟禁状態。

22時過ぎには車内のワゴン販売も、お酒以外はすべて完売してしまった。

(私は幸い、出発前に未開封のペットボトルのお茶を1本買って持っていたので、食べ物・飲み物に困ることはなかった。

これは自分、ナイス判断だったと思う)

私の乗った車両は、ビジネスパックで買った切符だったせいか、PCを開いている人が多かった。

大きな混乱もなく、終始静かだった。

 

ずっと座っているのも飽きてきたので、お手洗いに行きつつ、デッキに出て、警備員さんとお話したりした。

「今日中に帰れると良いですねー」とか、

「お客は座ったり寝たりできるけど、警備員さんはずっと立ちっぱなしだから大変ですね」とか。

警備員さん、本当にお疲れ様です!

そしてやはり扉は開かない。

 

23時過ぎくらいに、

『本日は天候の回復が見込めないため、新幹線の運行を取りやめます』

『この列車は新大阪に戻る方向で調整しています』

 

立て続けにアナウンスされて、家に帰れないことが確定!

そして慌てて、大阪のホテルを検索し始めたが、連休中なので、空いているホテルはない…。

そもそも何で東京行の新幹線に乗ったのに、新大阪に連れていかれなければいけないのか!

疲れと焦りと眠気がMAXに近づいたとき………吉報が届いたのである!

 

『お待たせいたしました。この列車は行き先を変更し、名古屋に向かいます』