・フライト時間が長いからといってわずかな種類からしか選べない機内食など要らない。
・飲みたいと思えば自分でオーダーするからドリンクサービスなど要らない。
・立派な空港設備が結果として航空運賃に加算されるのなら最新設備など要らない。
これらは常に格安な航空運賃で海外に旅をすることが可能になるならば『要らない』と思っていた事柄のほんの一部だ。
そう思っていたらちゃんと存在していた、今まで自分が知らなかっただけだったのだ。
マレーシアのクアラルンプール国際空港には格安航空専用ターミナルが存在する。
立派な国際線ターミナルとは別に倉庫のような建屋で、乗客はネット予約の画面をプリントアウトしたものが搭乗券代わりで搭乗には昔懐かしいタラップを上っていく。
これらの動きはシンガポールのチャンギ空港やタイ、さらに多くの国と地域にも波及しつつあるらしい。
もちろんこれら空港設備の簡素化よりも先に格安航空運賃を実現した航空会社が出現したからこそ、これら一連の航路が開かれたのである。
エアアジア・ノックエア・ジェットスター・アダムエアなどの格安航空会社が日本に進出してくれば(もっとも官僚の天下り会社J○Lなどを守るためになかなか認可しないだろうが)赤字の地方空港にとっては画期的な集客案となるのではないだろうか。
空港使用料の高額な大都市空港ではコスト的に実現は難しいが、赤字経営のローカル空港を活性化するには需要と供給のバランスがとれるのではないか。
豊富な資金のある人々は従来の航空会社と大都市空港設備を利用すればいい。
そして多少の不便さは我慢してでも、簡素化されたことが航空運賃に反映された方を選ぶのか、これらを自由に選択することが実現されること自体が素晴らしいことだとおもうのだが。
実際の航空運賃例
・香港~ロンドン 往復約32,000円(ロンドンとはいってもヒースロー空港とは限らない、というよりヒースローではないだろう)
・大阪~シドニー 往復60,000円
現在の格安航空会社と空港設備に関するものの例
・座席は全てエコノミー(全席早い者勝ち、一部有料で指定席も有)
・機内食及びドリンクは有料
・フライト中の機内清掃有(整備時間短縮のため)
・乗継便は一切なし
これら以外にも、もっと驚くような事例が実際にはあることだろう。そしてセキュリティ面の心配も確かにある。
しかしそれらのことを吹き飛ばすくらいの『勢い』がアジア方面から押し寄せているのを肌で感じる、早く体験してみたいものだ。