先月のある夜、たまたまBS2の画面を見るとはなしに見ているとき、その映画に出会った。
タイトルは『ラスト・コンサート』、TVから流れてきた美しい音色に惹かれ画面を見たらそこには”モン・サン・ミシェル”を背景に少女とうらぶれた中年のおやじが映っていた。
人生に少し疲れた中年おやじリチャード(リチャード・ジョンソン)が白血病と診断された少女ステラ(パメラ・ヴィロレッジ)の自分に向けられた想いにとまどい、最初はそれを受け入れられない中、積極的で大胆な彼女にどんどん惹かれていき、やがて二人は愛し合うようになるのだが、不治の病に二人は引き裂かれるというストーリー。
ストーリーだけを読めば全然魅力的ではない印象を受けてしまうかもしれないが、ステラ役のパメラ・ヴィロレッジの可憐さとバックに流れるステルヴィオ・チプリアーニの音楽に引き込まれた。
そして演出的にも暗いラヴストーリーにならないようにテンポを良くし、フランス各地の美しい風景も背景として取り入れていた。
特に”モン・サン・ミシェル”前のバス亭はかの地に行ったことがある者にはたまらなく魅力的なシーンだった。
そして映画を見た後は、リチャード・ジョンソン演じるところの生きる目標を失った中年おやじリチャードに自らを投影していた。
この『ラスト・コンサート』で繰り返し流れるのが「ラストコンサートのテーマ」という曲で、これが当時絶頂であったフランシス・レイをも超えるような甘く流れるようなメロディを奏でていた。
『ラスト・コンサート』を観てから数日後、頭の中にあった「ラストコンサートのテーマ」のメロディがどんどん失われていく中で替わりに大きくイメージアップされてきたのが『FF-ⅩⅡ』のテーマとして一躍有名になったアンジェラ・アキさんの「kiss Me Good-Bye」、この曲と「ラストコンサートのテーマ」にはメロディ的にはなんの共通点もないのだが、「ニューヨークのバーで誰も聴いてくれない中、みんなが自分の演奏に耳を傾けてくれているつもりで歌っていた」という彼女の言葉と詩が、なぜか『ラスト・コンサート』の印象と重なっていった。
映画や音楽に限りませんが、さまざまな作品との出会いはその人自身のそのときの心境や年齢によって影響の受け方が大きく異なるものだと思います。
私自身にとってブログをお休みさせていただくにあたって、最後の映画と曲はこのふたつの作品にしようと考えていました。
皆様方もこれからも素敵な映画や音楽や作品との出会いと、素晴らしい出逢いがありますように。
追 記
残念ながらディープインパクトの凱旋門賞優勝記事を私自身のブログで発表する機会を前にブログをお休みすることになりましたが、それでもいつか どこかの街で 逢ったなら肩をたたいて 微笑みあおうディープインパクトが武豊ジョッキーで凱旋門賞に出走する限り優勝します。deli-pu


