今シーズンのプロ野球セントラル・リーグは優勝チームはなかなか決まらないと思っている。

 そういう意味で監督の采配ミスで勝てる試合を勝てなかった昨日の阪神タイガースの対広島戦を引き分けに終わらせてしまったことが、今後に悪影響を及ぼさないか心配だ。

 7回を終えて2対0の僅差リード、まして試合は終盤、しかも新外国人投手オフスプリングの好投。

 どう考えてみてもこの試合は磐石の投手リレーでオフスプリングに1勝させることが今後の展開を考えたとき、その効果は計り知れないものがあったはずだ。

 しかし8回に登板した投手は能見。

 能見投手はけして悪い投手ではないし、左打者には左ということにこだわる岡田監督の采配まで批判するつもりはないが、あそこは藤川投手の登板ではなかったのではないか。

 藤川投手に関して、WBCではいいところがあまり出せず、去年の登板過多からくる疲労の蓄積で、今シーズンの調子はよくわからない部分があるが、ああいった緊迫した場面をくぐりぬけてきた実績を信頼して8回の頭から投げさせる場面であったように思う。

 「あそこまでで終わらせたことが大きい」と岡田監督はインタビューで語っていたが、それは引き分けをポジティブにとらえなければならないという建前のメッセージであって、腹の中は自らの采配ミスを大いに悔やんでいるはずだと確信している。

 そういった意味で今日からの対横浜3連戦、昨日の結果を引きずらない戦いをする半身・犯真・藩審・版新・阪神タイガースに期待したい。

 

 今シーズンが監督采配で決まると思っているので岡田采配ミス、カウント1ということで。