神戸空港が今日開港する。

 さまざまな問題点を抱えたままの開港と言わざるを得ない。

 特に安全面については不安要素が多すぎるのではないだろうか。

 神戸空港への着陸ルートは西から明石海峡大橋の上空を通過し、神戸空港の南側から大きく左旋回して東から着陸するというもの。

 このとき神戸空港に着陸する航空機の高度は300mを維持しなければならない、高度600m上空は関西空港の着陸ルートと重なっているからだ。

 そして出発ルートは西向きに急上昇し、高さ283mの明石海峡大橋を超えていかねばならない。

 この離着陸ルートだけをみてもまるで緊急時のようなルートといえるのではないか。

 ここに六甲降ろしがダウンバーストとなって神戸空港を利用する航空機に襲い掛かることが考えられる。

 実際、試験着陸の段階で東から西に向って着陸予定の航空機が気流の乱れを理由に東から西に向って逆向きに着陸したケースが5割を超えていたというデータがある。

 

 神戸空港建設に際して、狭い地域に三つの空港が本当に必要なのかという問いかけがあったときには地方空港という名分を掲げておいて、国際線が承認されないとなると、関西三空港がバラバラなのがいけない、三空港の一括管理が必要だと騒ぎ出した神戸市、地方自治体のエゴむき出しの暴論といえる。

 

 なにも問題が起こらなければいいのだが・・・。