今日、6月29日は彼女の誕生日。

 よろしかったら、親ばか親父cologneの思い出話におつきあいください。

  

 思い出は語りつくせないくらいあるはずだけど、今思い出せるのは彼女が高校1年生で誕生日を迎える日、誕生日の前日に、当時の関西デジタルホンで携帯電話を購入し、電源を入れた状態で彼女のベッドの下に箱のまま見えないように隠して置いた。

 午前0時になり、日付が変わると同時にベッドの下に置いた彼女の携帯に電話する。

 最初は何の音かわからない彼女も着信音だと気がついて喜びの表情にかわる。

 くさい演出する変な親父、ひとつ違いの弟から笑われながらも満足した日。


 同じ年、自転車で10kmの距離を高校まで毎日通学していた彼女が、原付免許をとって原チャリで通学したいという。

 高校はバイク通学どころか、在校中の免許取得も校則で禁止している。

 以下は当時の父娘の会話。


 「原チャリはどこに置くつもりやねん」

 

 「学校のすぐ近くに友達の家があるからそこに置かせてもらう」

 

 「友達と親に了解はもらってるんか?」

  

 「おばちゃんも、置いといてもいいよって言ってくれてる」

  

 「わかった、そのかわりもし学校にばれるようなことがあっても、絶対に置かせてもらう友達の名前は出すな、それとバイク通学してることも否定しろ、バイクつきつけられても、知りませんてシラきり通せ。」

 「出来るか?」

 

 「わかった」

 

 「悪いことするときはな、最後までやりぬく決意がないなら、最初から悪いことしたらあかんねん」

 「ただお前が今からすることは校則違反かもしれんけど、学校にとって都合が悪いだけで何も悪いことやないからな。こんな在校中だけ免許取得禁止なんて校則は、在校中に問題をおこされたら困るという教師の都合だけで、生徒のためを思って作った校則やないからな、破ってもかめへん、お前の親が許す。」

 「ただし、さっきも言ったようになにがあってもとぼけろ、親が学校に頭下げたら済むことやから。」

 

 「わかった、絶対そうする。」

 


 そうやって3年間、彼女は10km先の高校へ通いました。

 さらに20km先の短大にも原チャリで通いました。

 そんな彼女も卒業後は幼稚園の先生を経て、今は弁護士事務所でパラリーガルとして北浜にある弁護士事務所に勤務しています。


 もう今日で23歳、もう一人暮らしでもなんでもいいから、早く家を出て行ってくれ。

 自分の家の子供っていい親で幸せだろうな。


 親ばか話におつきあいくださり、ありがとうございます。