※  関西では天津丼のことを天津飯(テンシンハン)といいます。


 その日は出かけた用事が長引いて昼食が遅くなった。

 神戸元町の近くまで帰ってきた時点で、母親が「南京町で中華が食べたい」と言った。

 肉系が食べられない母は南京町の<○△酒家>が大好きで、そこの「五目あんかけ焼きそば」が以前から好きなのを知っていたのでそこに行くことにした。

 店も午後2時を過ぎていたのでそんなに混んでいなかった。

 席につくなり母も父も妻も「五目あんかけ焼きそば」を注文した。

 自分は特にお腹がペコペコだったので最も早く調理されるはずの天津飯を注文した。

 すると中国なまりの日本語で「天津飯は時間かかるよ20分はかかるネ」という。

 「餃子の王将」なら「天津飯」と注文した<ン>の言葉が終わる前に出てくる料理だ。

 なぜ20分もかかるのか?

 疑問に思いつつもお腹の減り具合に負けて「俺もみんなと同じでいい」と言ってしまった。



 中華の法則


 中華料理屋で学生時代バイトしていた経験から言うと、同じものを同じタイミングで注文すると量が減ります

 一人前でつかむ具材の量がなぜか二人前以上だと減るのです。

 親しくなった厨房のコックに聞いたら二人前以上は8割増しくらいしか量をふやさないのは確かだというのです。習うのではなく先輩の調理姿を観ていたらそうなったと言っていました。

 だからcologneは注文したあと、「俺も同じ」という奴がいたら「俺変えます」って言うときがたまにあります。自分でも変な奴だと思いますが。



 まあそんなわけで「五目あんかけ焼きそば」を食べ終えて帰ったわけですが、日が経つに連れてどんな天津飯が出てきたのか知りたくなってきた今日この頃の、食い意地のはったcologneでした。