被害に遭われた方にお見舞い申し上げます、また亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
いろんなことを自分なりに判断して書いてきたつもりですが、先入観と誘導尋問のようなメディア側の発表によって自分の考え方が導かれていないか、改めて考えなおしてみました。
事故の直接原因についてはまだ何も特定されていません。
しかし
1) 電車が脱線したこと
2) スピード超過であったこと
3) 緊急ブレーキの痕跡があったこと
これら事実の発表があるとそれらを裏付けるかのように
1) に対して「体が浮きました」
2) に対して「いつもより速く感じました」
3) に対して「すごいブレーキ音がしました」
という乗客や近隣の方のコメントが繰り返しオンエアされています。
しかし記者の質問に対してコメントされている方自身も気がついていないことですが、大多数のコメントはインタビューした記者の誘導尋問によってもたらされたものなのです。
つまり質問者は、予め「こういったことがあったらしいですね」という形で質問相手に「そういう事実がありますが貴方はそれについてどう感じましたか」というように、相手の質問内容を肯定しないと「否定したことになりますよ」という軽い脅迫感のある誘導尋問的手法によって、質問者が望むコメントを引き出すための「記憶の刷り込み」を行って質問しているケースが多いです。
このことを強く認識してメディアの報じる<事実>というものを見聞していかなければなりません。
現場ではマスコミ関係者が、被害に遭われた方以外にもいろんな人たちにさまざまな質問をしてまわっています。
応える方の中には「なんとなく」や「そういえば」というあいまいな表現から始まる言葉で応えている方々も多くおられます。
これらが<本当の事実>の裏づけとして報道されているうちはまだよいのですが、噂や推測として出てきた<未確認情報>に対して、さも裏づける証言がありました的に、報道あるいは放送されるケースも非常に多いのです。
これは今回の尼崎列車脱線事故に限ったことではありません。
メディア側の、「伝える以上は<真実味>がある内容にしたい」という危険な思考で編集された「事実」を知らず知らずに刷り込まれて、実際の事実とマスコミが推測した事実が混同してしまい、無意識に事故を起こした原因や人物を特定しようとしてしまいます。
このことを再度自分自身に充分言い聞かせ、<推測の事実>を事実として認識させないように注意していいかなければと思います。
<追 記>
昨日アメブロの”ネタステ”に尼崎脱線事故について”ネタ”のある方募集とあり、極めて不謹慎な内容であると抗議しましたが、多くの方々からも強い抗議があり、取り下げられたようです。