弥生賞も楽しみだがF1の開幕も非常に楽しみ
しかし、今年のレギュレーション変更見て驚いた
★ タイヤ
なんといってもタイヤの本数が1GP(予選&決勝)を通じて原
則として1セット(4本)になった点。
04年はドライなら40本、レインで28本使用出来た。
これがたったの4本、タイヤがパンクなど破損した場合とレイン
タイヤが必要な場合のみレインへの交換が許されるだけになった。
具体的にいえば予選用タイヤでファステストラップをマークして
レース時に通常タイヤに交換し、80kmから100km走行した
ら新タイヤに交換して走行する。
これが04年までのタイヤ交換のパターンだった。
この方法が全く変わることになったのだ。
予選でタイヤを酷使して、いいポジションを獲得してもタイヤの
磨耗が激しくなればタイムは著しく落ちる。
しかもドライバーは非常に危険な状態になる。
予選1周、決勝300kmを走破出来るタイヤの開発がチームの
浮沈を大きく左右することは間違いない。
ミシュラン、ブリジストンは非常に耐久性の高いタイヤ開発の必要
に迫られて大変だっただろうことは想像に難くない。
F1が開幕すれば、より耐久面での問題が発生し、タイヤ開発競争
に勝利したタイヤメーカーを使用するチームが上位を独占するだろう。
ただひとつ懸念するのは、ある程度の周回を重ねるとタイヤが極端
に磨耗し、それがタイヤ交換が許されるような傷になるタイヤが開発
されてしまわないかと心配する。
安全重視のために行ったレギュレーション変更が、ドライバーを危
険にさらすような間違った方向に行かないことを願う。
★ エンジン
エンジンもまた大きな変更点があった。
2GP(2レース)で1基のエンジンで走行しなければならない。
これまで以上に耐久性に優れたエンジンの開発が急務となった。
高出力を出してもエンジンの耐久性に問題があれば勝負にならなく
なる。
他にもダウンフォース軽減や予選走行の変更などがあるが上記の2
点が最も大きな変更点といっていい。
日本人が期待する佐藤琢磨(BARホンダ)にとってこのレギュレ
ーションの変更は大きな逆風だ。
マシンの総合バランスにおいては昨年の時点でルノーやマクラーレ
ンのほうが上位であったからだ。
さらに上にはシューマッハのフェラーリチームがいる。
今シーズン前半戦での上位入賞ははっきり言って苦しいだろう。
唯一望みを持てる点はホンダエンジンのパワーが他のチームのエン
ジンに比べてパワーがある分、耐久性を高めてパワーダウンしてもポ
テンシャルの違いがそれほど顕著に出ずに、2GPをきっちりと戦え
るのではないか。
佐藤琢磨が戦えるのは現時点ではこの点に集約されていると言って
いいのではないか。
F1全体を見て考察すれば、今までなら些細なトラブルでピットま
でスローダウン走行してピットインすれば解決していた問題が、勝敗
を左右する大きなトラブルになるという点。
タイヤのグリップが落ちたマシン同士のドッグファイトが増えてレ
ース観戦側から見れば非常におもしろいレースを見ることが出来る。
この2点が今年大きく変わる点だろう。
けっしてマシンに優しいドライビングではない佐藤琢磨が、耐久性
ということが彼にとっての大きな壁になるだろう。
しかしその壁を乗り越えたときの琢磨は、表彰台の真ん中に立って
もおかしくないドライバーに成長しているのではないだろうか。
マシンにやさしいドライビングはいわば「技」であって、琢磨の持
つ速さは「天性」のものなのだから。
「天性」を持ったドライバーが「技」に磨きをかけ、最強を目指す。
この最強目指して成長していくのを見とどけていくのが最高の至福だ。