今日は朝からK大病院に眼科検診に行ってきた。

 網膜はく離の手術から3年、途中レーザー溶接100連発などい

ろいろあったが、主治医から、今後異常がなければ来なくていいと

いう言葉をもらった。

 両眼に瞳孔拡大薬入れられてるからまぶしくてよく眼が見えない。

 誤字脱字があるかもしれません。

 
 先日「華」について書いたところ、いろんな方からコメントをい

ただきました。


 人それぞれに意見主張があって興味深く読ませていただいて出来

る限りレスさせていただきました。

 「華」という言葉の個人的な定義に対して非常に自分と似た考え

の方もいれば、独自の定義を持たれている方も当然おられました。

 このことについて、「華」の解釈は個人の好みであって肯定はし

ても否定はしません。

 あくまでも、自分はこう考えているという表現で書いたつもりで

す。

 馬の「華」の話が出たのだから今日はジョッキーの「華」の話を

書きます。

 今はイケメンジョッキーがたくさんいて勝利騎手インタビューの

ときなどヘルメットを脱いだら芸能人に間違えるくらいの騎手も大

勢います。

 以前はレースで騎乗している姿はすごく格好いいのにメット脱い

だら猿みたいなおじさんばっかりだった。

 河内洋騎手、柴田政人騎手など、ヘルメット脱がないままインタ

ビュー受けたほうがいいのに、なんて思ったときもあります。

 でもひとたび馬にまたがると格好よかった。

 このイケメンとそうでない時代の境目に、赤い彗星シャアア・ズ

ナブールのごとく現れたジョッキーが田原成貴だった。

 新人の頃から、抜群に乗れて、勝ってもクールで、ここまでは福

永洋一騎手もそうだったが、そこに玉三郎のマスクがついてたから

人気があった。

 確かに一時期自惚れが強い男だったので成績にむらがあり、生意

気、天狗、気分屋の騎手といわれた時期があった。


 だが落馬事故で片方の腎臓を失ってからの田原は変わった。

 1日に騎乗する回数を自分の体力に合わせて3から4レースくら

いに減らし、集中して乗るようになった。

 そこからの彼の成績は騎乗回数が少ないが中身の濃い騎乗だった。

 また彼を本気にさせるすごいジョッキーたちが東西で活躍する時

代になっていた。

 武、横山、蛯名、藤田が一流騎手として活躍していた。

 
 この騎手たちと田原が闘ったレースの中で一番光輝く「華」のあ

るレースとして1997年春の天皇賞がある。

 当時最強といわれたのは横山騎乗サクラローレル、天皇賞男武は

堅実マーベラスサンデー、しかしマヤノトップガンは前走阪神賞典

で復活勝利したとはいえ相手に恵まれすぎた印象で3番手評価だっ

た。(人気は2番人気)

 自分は天皇賞(春)については以前からこう考えている。

 騎手がそれぞれの騎乗馬の能力を最大限に引き出せる流れになっ

た場合には馬の能力勝負になる、いっぽう騎手がどうしてもこの馬で

勝ちたい、勝たせてやりたいという想いが強すぎると微妙なところで

勝ちに行ってしまう場合がある。このときどうしても仕掛けるのが早

くなってしまう場合である。

 この年、サクラローレルもマーベラスサンデーもこのメンバーでの

勝利を求めていた。

 お互いが相手はこの馬とレース中に決めてしまった感があった。

 そこを田原マヤノトップガンは突いた。

 有馬記念では逃げ切りって勝利したこともある、それ以外のレース

でもオープンに昇級してからのトップガンは後ろといっても中段まで

には必ずいた。

 それがこの日のトップガンは最後方をまるでレースを放棄したよう

にゆったりと進んでいた。

 4コーナーをまわってもサクラローレルとマーベラスサンデーの争

いであるかのようにTVカメラも2頭の馬を追っていた。

 誰もが外から違う物体が2頭に向かって迫ってくる気配に気づいた

ときには勝負はもう終わっていた。

 それほど2頭との脚色が違っていた。

 交わす前から勝負がつくほどの末脚

 GⅠレースでもそう見れるものではない。

 まして天皇賞だ。

 このときの田原は興奮を抑えて淡々とインタビューに答えている。

 これは93年トウカイテイオーで有馬記念を365日振りの出走で

勝利し落涙したのとは全く違う田原だった。

 93年、有馬記念レース前、トウカイテイオーの強さを信じて騎乗

はしたが、勝利の確信は田原にはなかったと思っている。

 それがゆえの涙であったと。

 いっぽう、天皇賞のマヤノトップガンは勝利の確信があっての騎乗

だったと言える。

 これについては前述したどうしても勝ちたい思いが強すぎる陣営が

いた場合にあてはまる。

 どうしても勝ちたい理由、前年に天皇賞春と有馬記念を制している

サクラローレルがどうして勝ちにいかねばならないのか。

 前年世代最強だったナリタブライアンに勝った馬が勝ちに行かなく

てどうする。まして相手は堅実だが決めてに甘さがあるマーベラスサ

ンデー、ここに名手横山でさえ仕掛けが早くなった理由があると考え

る。

 これに対してマーベラスサンデー武豊も末脚勝負ではサクラローレ

ルに一歩遅れをとっていることは否めないから、仕掛けられたら仕掛

けざるを得なかった。

 ある程度こうなるのではないかとの読みが田原にはあった。

 同じ位置でしのぎを削りながらレースをすれば消耗するのはトップ

ガンのほうだ。これはマヤノトップガンが中段に位置した競馬をした

場合に、そこそこの脚は使えても破壊力はなかった点でも明らかであ

る。

 しかし単騎先行などで気分よく走っているときの余力にはすごいも

のがあった。

 この気性をうまくいかした田原会心のレースであった。

 
 すごい脚を使ってしまうとその馬にかかる負担は軽くない。

 マヤノトップガンの現役もこのレースが最後となってしまった。

 その後調教師になった田原、「チーム田原」はどんな馬たちを

ターフに送ってくれるのか期待したが、結果ははかなくも調教師

であることが出来なくなって終わりを迎えてしまった。

 今でも「華」のあるジョッキーって誰?

 もし聞かれたら

 「華」で田原成貴に勝るジョッキーはいない

 声を大にして言ってやる。


                   おわり