もう、一年も前のことである。
実は観賞直後にコレを書き始めたのだが、なんだかんだで放ったらかしになっていたのである。もう、完全に時期を逸しているが、それにもメゲず投稿を決行する。
「オデッセイ」を観ながら、火星の重力って地球とほとんど変わらないんだっけ、そういえば、赤い星というイメージはあったけど、コレ、一体何処でロケしたんだろ? とかボンヤリ考えていたら、アクシデントに見舞われるシーンのものスゴさにド肝を抜かれ、ここで有無を言わさず映画に引き込まれてしまった。その後、軽妙なテンポで一人ぼっちの火星サバイバル生活が始まり、地球ではその生存を知って仰天し、そして…、ま、いまさらネタバレを気にする必要もなかろうが、とにかく、非常に良くできたSFサバイバル・アドベンチャー大作であった。監督はリドリー・スコットである。
私あたりの世代でリドリー・スコットと言えば「エイリアン」(1979)、もしくは「ブレードランナー」(1982)なのだが、この2作品によってリドリー・スコットは一気にメジャー監督の仲間入りをしたと言っても過言ではない。当時、リドリー・スコットは40代の働き盛り。私といえば大学留年か社会人かの狭間でテンパっていたくせに、「エイリアン」観に行って「怖ェ〜ッ」と震え上がったり、翌年、やっとのことで現役卒業、就職にこぎつけてホッと一息ついた頃に「ブレードランナー」を観て仰天したりと、いやー、私も若かったなあ…。
「エイリアン」は、ご存知、ギーガーによる奇抜なデザインの凶悪宇宙生物が有名。コイツ、とにかくやたら残虐で強い、死なない、何考えているのかサッパリ分からない。とにかく、生存本能と闘争本能しか持ち合わせていない極めてキケンなヤツなのだ。同時期にスピルバーグが作った「未知との遭遇」や「ET」に登場する知的生命体とは正反対である。しかし、意思疎通もへったくれもない究極のバケモノだったからこそ大ブレイクしたと言えるだろう。もう「エイリアン」と言えばそんじょそこらの宇宙人全体を指すのではなく、まさに『コイツ』の固有名詞となったのである。この後、ジェームズ・キャメロンが第2作目を作ってさらに人気が高まり、シリーズとして第4作まで制作された。ついでに言っておくと、同じ20世紀FOX作品でシュワルツェネッガー主演の「プレデター」(1987)に登場する凶悪宇宙戦士『プレデター』と共演することになって「エイリアンvsプレデター」(2004)と「AVP2」(2007)が公開されている。そして「エイリアン」シリーズとしては、2012年公開のリドリー・スコット監督作品「プロメテウス」へと繋がっている。
「ブレードランナー」は、その世界観と映像に打ちのめされた。舞台はどんよりした退廃的な近未来都市。常に雨(酸性雨か?)が降りしきる雑多でゴミゴミした設定は、我々を生活感の溢れたリアルな未来世界へと誘ってくれる。今、実写版の「攻殻機動隊」が公開されているが、その街並みのルーツがここにある。リドリー・スコットは徹底的にディテールにこだわり、斬新な映像イメージをこれでもかッ! とばかりに観客に投げつけてくるのである。バンゲリスの音楽も印象的だった。ちなみに「ブレードランナー」にはいろんなタイプがあって、1982年のオリジナル版、同年の完全版、そして、1992年のディレクターズカット/最終版の3本が存在する。一応、ブルーレイのセットを購入はしたけれど、まだ見てないので何がどのくらい違うのか想像もつかない。また、2007年には製作25周年を記念して「ブレードランナー ファイナルカット」が公開され、これは劇場に観に行ったのだが、映像よりも音の再現性がスゴかったのを覚えている。
さて、そんな「エイリアン」と「ブレードランナー」の続編が今年の秋に公開されるという。「エイリアン:コヴェナント」と「ブレードランナー 2049」である。前者は、リドリー・スコット御大自らがメガホンをとった「プロメテウス」に続く新エイリアンシリーズの第2弾となる。後者には「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングに加え、ハリソン・フォードも出演しているそうだ。
うおーッ、これは見逃せないぞ。楽しみだ!



