"あのひと"がテリィだと、アンソニーが無駄死にになる。
だって漫画の連載当初から、アルバートさんと結ばせるためにアンソニーは死ぬ設定にしたのだから。テリィは後から急遽作られたキャラクターに過ぎない。
こんな声を耳にしますが、"あのひと"がテリィでもアンソニーがそうならないよう、名木田先生は加筆しているようです。🙂
☆30代のキャンディがテリィについて回想している場面
もし、アンソニーが生きていたら──と、時おり考える。
(中略)
もしかしたらアンソニーがわたしにテリュースを会わせてくれたのかもしれない……そう思ったこともある。
だとしたら、あの苦しかった日々も何か意味があったのだ、と。下巻p269
この回想の後には、テリィと別れてからのキャンディの切ない心情が窺える手紙が続きます↓
エレノアからの手紙
テリィへの出せない手紙
テリィとの出会いはアンソニーの死を凌駕する程の出来事たったかもしれないと30代のキャンディは言っています。それでいて30代のキャンディがアルバートさんと結ばれていたら……
それこそアンソニーは無駄死にになってしまいませんか??(・・;)
思い切った加筆だけど、テリィとアルバートさんのポジションが変わったことを示唆していて、
漫画絵との訣別に踏み切ったとわかる場面ではないでしょうか。