柳宗理 エッセイ
目次
デザインとは何か
デザインが生まれる瞬間
新しい工藝・生きている工藝
日本のかたち・世界のかたち
民藝とモダンデザイン
柳工業デザイン研究会
●ソフトカバー
●294ページ
●212 X 152 X 22 mm
●日本語
日本を代表するプロダクトデザイナー柳宗理さんの、88歳にして出版されたエッセイ選集です。
「デザインとは何か」1950年代から80年代にかけて書かれたデザイン論を収録。
コマーシャルな実社会に結びついているインダストリアルデザインの現実を「腐敗」と一喝。
デザインを社会問題と捉え、デザイナー、企業、社会に向け警鐘を鳴らします。
「デザインが生まれる瞬間」では柳宗理さん自身の作品、名作バタフライスツールや、コトブキの
スタッキングスツール、川崎インターチェンジの遮音壁などのが誕生するまでのエピソードが
簡潔に綴られています。
「新しい工芸・生きている工芸」はウェグナーやヤコブセンの椅子、カイ・フランクによる白磁の
角鉢などの名作と並び、剣道の籠手や登山用のピッケル、野球のボールなどデザイナー不明の
アノニマス・デザインの数々を紹介。
その後の章も、「アノニマス・デザイン」そして「民藝論」を軸に話は進みます。
日本デザイン界の重鎮、柳宗理さんによる軽快で、しかしデザインに携わる人にとっては耳の痛い
内容の一冊です。
話は逸れますが、
上野の東京都美術館で" 「生活と芸術 - アーツ&クラフツ展」ウィリアム・モリスから民芸まで"
という企画展が先日まで開催されていました。
昨年秋には埼玉県立近代美術館で ”アーツ&クラフツ {イギリス→アメリカ} ウィリアム・モリスから
フランク・ロイド・ライトまで" という同じような名前の企画展、その後には同美術館で "青春のロシア・
アヴァンギャルド" 、少し遡って東京藝大での "バウハウス・デッサウ展" と、19世紀後半から
20世紀前半に掛けての企画展が続いてます。
世の中あまり景気もよくないことですし、この際お家や図書館で、ダダに未来派、シュルレアリスム
などなど、20世紀前半激動のデザイン史をもう一度お勉強してみるのも良い機会です。
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