2回目の緊急事態宣言。
世の中ではイベントが中止になったり飲食店の営業時間が短縮になったりと色々大変なようだが、我々大学院生の研究室と自宅を往復する日々に特に変化はない…はずだった。
食堂が閉まった。4月の新学期が始まるまで。
[食生活終了のお知らせ]だ。
そもそも生活がド下手クソ、しかも金と時間と体力がない私のような学生には食堂はまさに命綱と言っていい存在であった。
唯一まともな食事だった昼食がカップ焼きそば(ごつ盛り)に切り替わったことにより、チキンラーメン→ごつ盛り→ダブルチーズバーガーセット などという地獄のような食生活になった。
もともと食事に興味がないので心理的には特に問題なかったのだが、これではいよいよ健康に問題が生じそうである。というか、生じ始めている。
脳が生きることを拒否するのだ。「起きてもなんもいいことないし、寝とこ」とでも言いたいのか、本当に朝起きられなくなった。
自宅を出る5分前に起き、遅刻ギリ(ほぼ遅刻)で登校する日々。まあどうせ朝来てる学生は私しかいないから遅刻して問題があるかといえば特にないんだけど。
しかし流石にこんな生活を続けたいわけがないので、スロークッカーなる家電を購入した。
アマゾンで3000円くらいのアイリスオーヤマのやつを買った。
沸騰しない程度の温度で中身を煮続けてくれるので、朝材料をぶち込んでスイッチを入れれば帰るころには煮込み料理が出来上がっている、みたいなやつ。
もう一度言うが食事に興味がないので、毎日研究室帰りの疲弊した体でわざわざ夕飯の準備などしたくないし、できないのだ。もっと言うならスーパーやコンビニに寄って惣菜を買うことすら億劫だ。腹が減っている感覚はあっても食べたいものがないので選ぶのが苦痛。
だから帰った瞬間に料理が出来上がっているという状況が素晴らしいなと思ってスロークッカーを導入することにした。
前置きが長いな…
一人用のスロークッカーなのでかなりコンパクト。3号炊きの炊飯器より小さい。陶器だしかわいい。無印良品っぽい。(アイリスオーヤマ)
内釜が陶器なので、最初に目止めという作業をした方がいいらしい。目止めとは米のとぎ汁や小麦粉溶液などを入れて加熱することで、陶器の表面にある小さな凹凸をデンプン質でコーティングし、シミやひび割れを防止するらしい。
なんか…なんかそんなの科学の力で出荷時になんとかならんのか?(科学信者)と思いつつも一応やってみることにした、が、米がなかった。小麦粉もなかった。
あとついでに言うと煮込むための食材もなかった。
普段あんな食生活をしているのだから当たり前である。
しょうがなくスーパーへ行って米とカレーのルウ (バーモント甘口) と人参と玉ねぎとじゃがいもと豚こまを買った。あからさまにカレーを作る人の買い物で恥ずかしかった。調理実習かよ?
そしてこれは痛恨のミスなのだが、買って来た米が無洗米だった。とぎ汁…
いや、無洗米も研いだら割と水は濁る。そこは諦めずに無洗米のとぎ汁を使って目止めを試みた。
8分目までとぎ汁を入れて二時間「強」で加熱。(「強」のランプ光らんな〜と思ったらそもそもランプじゃなかった。点が描いてあるだけだった)
あとは冷ましてから水洗い。
冷ましている間ゼミの資料作っていたら3時(朝の)になっていた。絶望しながら冷えっ冷えになった内釜を水洗いした。
ここまでしたのだからもうどうしても今日はカレーを作る。睡眠時間3時間半で無理やり起床し準備に取り掛かる。
じゃがいも(皮付き、ピーラーも時間もないので)と人参(皮付き)、玉ねぎ(さすがに皮むき)をクソ適当に切って、豚こまもクソ適当に切る(めちゃくちゃ冷たい、切らないでそのまま入れりゃ良かった)。
余談だが私は料理ができない。約一年前に作った料理 (?) ↓
象の飯かよ?
メロンがすごい青臭かったことだけ覚えてる。
せめて火を通した料理が食べたい
閑話休題、切った食材を内釜にぶち込み、説明書にはルウをお湯に溶かして入れろと書いてあったが無視してルウを半箱ぶちこみ水を600 ml入れた。水の分量だけ説明書通りにした。化学の学生だから。
なんか全然まだ象の飯だな…ルウってこれこんな入れていいの?肉全然水に浸ってないけどいいの?もう知らん
蓋を閉めて説明書には「強」で5時間と書いてあったが無視して「弱」にセットして登校。(5時間で帰ってこられるわけがないから)
頼む〜ちゃんとできててくれ〜
9時間後帰宅。ゼミは3時間ぶっ続けだった。今日の睡眠時間と変わんないじゃねえか。
ドア開ける前からカレーの匂いがするような(マジで気のせいかもしれない)
せめて焦げてませんように…
ドン!






