介護事業に関わる | 広告とコワーキング 京都のはなし

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訪問看護ステーションの運営に関わり二年半。
その間に居宅介護支援事業所の立ち上げもありました。

私には、心身障害をもつ兄がおりました。
生まれつきの障害ではなかったため、
両親は、諦めること無く色々な病院に連れて行き
治療してもらうことを続けていました。

そんな中、常日頃病院で実験台にされているように感じていた両親は
ある日を境に病院巡りを止めることに…。

その後、兄は施設にお世話になることになり、
それからは毎年、私の夏休みや冬休みに、兄が家に帰ってくるようになりました。

家に帰ってくる兄は、大きな赤ちゃん。

数分間息ができなくなる発作があり、それを止める薬を飲むと
発作は少なくなるのですが、同時に意識が朦朧としたり
眠ってばかりの状況になったり。

母は、兄に「生きていてほしい」からと、
薬はできるだけ使わず、発作があったとしても
寝てばかりの状態を望みませんでした。

可愛い息子が数分間息ができない姿は、
親として辛いことだっただろうが、
発作が起こった時は、家族が兄の手を握り、背中をさすり、大丈夫と声をかけ…
収まるまで見守りました。

母の言う「生きていてほしい」の意味は
幼い私には理解できませんでしたが、
大人になり、人の親になって初めて理解できました。

どんな状況であっても、意識をもっていれば、
食べ物をおいしい…と感じたり、
季節を気持ち良い…と感じたり、できるはず。

それは、意識を持って生きてほしい。という親の願いでした。

普段は超天然キャラで、父に怒られてばかりの母が
そんなことを考えていたのを知った時は、驚きましたが
そんな母を、誇りに思いますし、尊敬しています。

介護事業に関わると見えてくる、諸々の問題は、家族の在り方や
意識を持って、それぞれの役割を生きることで、いつしか解消すると思います。
そのスピードを上げていこうと思います。

今日はケアマネさんとの定例会議。
しっかり生きてみせます!