地球の旅路が
遥か昔 ずっと將來に想えた今日の
今の時を 刻んでいる

宇宙を走る地球の旅路は証しして來た

ずっと將來のことに想える すべての朝は
ふつうの日の どの朝も
最も大切な日の その朝も

ずっと前から決まっている時刻に
必ず來る
わたしたちが その日も その時刻も 知らなくても

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もうひとり の まめやかな証し人
それは


FOTO: その宵の月



何億年も前から決められている 約束の時と場所に
きょうも 來てくれた
まさにそのとおりに


FOTO: あたらしいいちにち



地球 と 月

ともに 無の上に放たれ
たわむれるように回転しながら 精確に進んでゆく

宇宙に敷かれた 鉄路を転がるように

地球 は およそ時速10 万 7000km で走りながらも
繰り返すことのない 一瞬 一瞬の 時を ていねいに刻む


美しく 愛すべき 月 と 地球

あなたたちにあわせて わたしたちも 時を 計り
約束をし 約束の路を 歩み続け
待ち合わせたところに來ようとします

まさにそのとおりに


FOTO: 訪ねて來るものにのみ


それがだれで
どこから來て どこへ行くのか を
シルエットだけで 確信できるように
精確な知識は 過去と將來のつながりを 理解させる
闇に覆われ よく みえなくても

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ここに この季節に
この時にのみ
かほる匂いに魅かれて

またこのまちを訪ねてしまった

もうわたしには 時が残されていない
なんて

忘れたい
知らないことにしよう 信じないんだ

って
想おうとして


FOTO: ここだけの匂い


この路を走り続けるなら 季節は いつまでも 移ろひゆくだろう

でも 去ってゆくなら
あたりまえに想えた 季節の移ろひ も その日を境に とまってしまう

そうすれば のこるのは


FOTO: いくつもの季節が残すものは



淡すぎる光の 残像だけ


FOTO: 淡い光の残像だけ



そんなこと ずっとまえから
わかっているのに

それさえも 朝が來れば
新しい光に とけてしまう

って・・・

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吹きぬける 一陣の北風


FOTO: 朝


風の 歌がきこえる。る

ほら・・ 風が うたってるよ。よ




つらくても

走り続けて

走れないなら 歩いてもいいから


その朝 光が

あなたを愛する方の歓呼となって あなたを迎えますように

その朝 光は

あなたのために頬を伝って流れる 最後の露玉になりますように


FOTO: 朝露



その路を かっこよく走れなくても

歩けなくなっても 動けなくなっても

この路の上に

世界中に張りめぐらされた 鉄の轍 の どこかに いてね


FOTO: 鉄路



どの町 どの地方 どの国でもいいから

どこかに きっと いてね

みをひそめてでも この路のうえに


つらくても

走り続けて

走れないなら 歩いてもいいから


何千年も前から ずっと決まっているその日

その朝

がんばりとおした あなたを包むため

新しい光は 輝き出るのを待ってる


foto: il tuo fiore



つらくても

走り続けて

走れないなら 歩いてもいいから


花のようにも 星のようにも

あなたのなりたいどんなものにでもなれるあなたは

ずっと いつまでも

いまあるどんな光よりも

ずっと 美しくずっと強く 輝けるから



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